■サイズ | ■仕様 |
W1200+400×D800×H1100 図面参照 | 基本フレーム14×32スチールスリットパイプメラヤキ白 (日塗工TN-95半ツヤ) 棚板:ポリ板白 面取R=20 木口テープ貼白 ブラケット:A-32/33-350 (クロームメッキ) |
■備考 | |
中級レベル |
作図解説
この作図事例は、スチール角パイプフレームで構成したシステム什器です。そして、このシステム什器の最大の利点は、パーツを替えることでど、どのような陳列にも、対応出来る汎用性の高いところです。
什器意匠のアレンジも幅広く、背板や側板にデザインをしてオリジナリティある什器にしている店舗も少なくないと感じます。
ただ、今回の事例については、シンプルなフォルムであり、特にこだわったデザインを施していません。ですから、読者の方がアレンジするベース用に活用してみて下さい。
本体フレームには、14mm×32mmという比較的細い鋼材を使用しているので、シャープ感のある、とてもスタイリッシュなフォルムになっています。
ただ、注意して頂きたいのが、フォルムを重視しすぎて本体の強度や安定性がおろそかにならないように考えてください。
事例の作図では、両側フレーム間を上下に3本のパイプでつなぎ止めているので、揺れに対しては耐久性を高めました。
気になるのは、天板を支える支柱としての役割もあるスリットパイプが、少し貧弱のようにも感じます。
やはり、ここは大きめの31mm×31mmを使用するか、補強金物を抱き合わせるかが最適でしょう。参考までに、既成の31mm角のスリットパイプをピンクのラインで書き込んでいますので、見比べてみて下さい。
続いて、天板に取り付けたたなライトの納めを表した a部詳細図をご覧下さい。ブラケットに引っ掛けるパーツを利用するために、本体フレームに受け金物を溶接処理しておきます。
そこへ、上から引っ掛けるパーツを取り付けたたなライトを落とし込むようにしています。この引っ掛けるパーツの参考画像を一緒に見て頂くとすぐにご理解できると思います。
次に b部詳細図では、天板のガラスを支柱とたなライトを受け金物として利用して落とし込まれているのでがわかります。
しかし、先ほどご説明したように棚ライトは、引っ掛けているだけなので、しっかりと固定が出来ていません。
この状態では、天板がぐらつく恐れもあるので、フレームから別でフラットバーなどを溶接して受け金物として使う方が安定度は高くなるでしょう。
棚下ライトは、このガラス受け分ずらして設置すれば、互いに干渉する事はありません。
まとめとして
今回の作図事例では、天板だけに照明器具を取付けていますが、仮に可動棚を木棚にする場合もあります。
この場合、各段にも棚下照明が必要となるので、スリットパイプ横にラインコンセントとそのカバー金物を取り付け無くてはなりません。そうすれば、支柱の補強材にもなります。
最近はこのような什器を考え、描くことも少なくなりました。スーパー全盛のころの図面になります。しかし、たまにリサーチなど行くと見ることがあって、懐かしく思います。余田和でした。
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