レジバックも重要な演出エリア_その外観図と詳細図事例
物件名:CROSS OVER_2005.03
■サイズ■仕様
W3250×D517.5×H3990
その他図面参照
家具: ナラ材板目染色CL仕上
間接照明取付エースライン
その他図面参照
■備考

作図解説

店舗を設計する上で、商品を陳列する什器も必要ですが、サービス機能として、ユーティリティであるレジ台、そのバックに陣取るバックカウンターも重要なユーティリティ什器と言えます。

このサイトでも、多くのユーティリティ什器をご覧になれますが、今回はちょっと興味深い事例があったのでご紹介します。

まずはトップ画像を見ていただければお分かりでしょうが、かなりの個性がみられます。そのピンクのカラーリングから見ても察しが付きますね。実はレディースのファンデーション売場のレジエリアを描いているのです。

非物販エリアエリアであっても、店舗環境のイメージは、その店の店格でもあります。やはり手を抜かず設計しなければなりません。

ここでの間接照明の使い方は、かなり効果があり、彩りを添えること間違いなしと感じます。では、詳しく見てきましょう。

ニッチ壁面に埋め込まれた状態になるので、三方に丸みのある見切り材を取り付けてあります。平面図に表現してあるように、奥面の壁と両側面とで仕上を切り替えています。

この側面にはプラスターボードの上にもう一枚化粧ボードを貼り付けていますし、この小口を隠すためにも見切り材が必要でした。

参考までにこの事例で使用した化粧ボードを下記に添付しておきます。

見切り材はバックカウンター横とレジカウンター横の壁のコーナーに取り付けています。A,B部詳細図をご覧いただくとこの二箇所の違いがよりわかりやすくなっています。

続いて断面図をご覧下さい。作図では2つの断面を描いてますが、上部は同じ納まりになっています。

基本的に上部の構造はどちらも同じで、間接照明とそのカバー用に乳半アクリルを取り付けています。但し、下部(腰)部は異なります。
トップ画像で確認してください。


中段にあるサインボーダーの背後にも間接照明を付けています。ここではアッパー照明としました。高さ的に人の目線よりも上にあるので、上部にはカバーをあえて無くしています。

後記

レジで受け取った商品を包装したりする作業がメインとなるカウンターなので、天板にはコンセント類を一切取り付けていません。

しかし、将来的にサブレジや機器類の設置を考えると、家具コンセントを取り付けておいた方が良ったかもしれません。

この場合、什器内部に配線経路を確保することが必要ですので、注意して下さい。

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