標準FR01
標準仕様のフィッティングルームの図面事例
■サイズ■仕様
W1434×D1434×H2788
図面参照 
FR内壁面:PB下地クロス仕上げ
建具・ガラリ:木工ウレタン塗装仕上げ
姿見:t=5mmクリアミラー貼り
巾木:t=1.6クロームプレート貼り 
■備考
 

作図説明

標準仕様のフィッティングルーム(以下FR)をご紹介しましょう。といっても、やや広めともいえますね!

実は、このFRの作図事例は、女性用下着売り場での実施図であって、作図以前に寸法(内寸)を調整しながら進めました。

結果、内寸は、1163mm×1167mm で決定。やはり一般の女性アパレルのFRとは差違があります。

一般的なFR内の内寸は、900mm〜1000mm 程度まで、建具の有効開口寸法は、700mm〜750mm が基本的な考え方です。

ただ、Lサイズやマタニティなどの売場では、FRの内部寸法も変わってきますので、上記の寸法には当てはまりません。

サイズについてはともあれ、このFRの作図事例である程度のMDカテゴリーをカバーできる要素が詰まっています。

言い換えますと、事例であるFRのサイズ変更さえすれば、レディース、メンズ、キッズのどれにでも対応出来る標準仕様のFRなのです。

ちなみに入り口横に取り付けられたフェイスカバーケースは、女性用の備品で、商品に化粧が付かないようにと配慮された備品になります。

標準FR02
※標準仕様とは言いませんが、FR内での必要備品です。

今回の作図については、あまり説明がなかったように感じますが、注意点として、FR出入り口の建具の開閉には、気を配らなければなりません。

というのも、この事例のようにショップ内でのFRの扉は、ほとんどが打ち開きになり、出入りがしにくいことです。

これは、店内での危険防止のためなんです。(客同士の衝突回避)

大きな売り場面積を持つ店舗や、高級品を扱う店舗(接客係がついている店舗)に限っては外開きもあります。

しかし、それ以外の店舗のほとんどが、打ち開きの建具が標準仕様なんです。とある百貨店などは、内開きがマニュアルに記され、これを基本仕様としています。

設計者は、この点について注意をはらい、打ち合わせに望むべきでしょう。設計上のミスは許されませんよ。なんてね!ちなみに私は、過去に失敗したことがありましたので・・・・。(内緒)

最後に、下記後部の詳細図を添付しておきます。蝶番と戸当りがしっかり描かれています。気になるのは、PB重ね張りです。こんなにもいるのかなって感じがします。普通、12.5mm 2重張りで十分と思われます。 以上

標準FR03
平面詳細図
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