物件名:ヒルトン小田原  2014.12.03
物件名:小田原ホテル_2014.12
■サイズ■仕様
W1065×D590×H2700
その他、図面参照
ディスプレイボックス:天然木錬付OSCU仕上げ
建具:天然木錬付OSCU仕上げ
格子:MDFくり抜きOSCU仕上げ
(t=15合わせ)(ケンドン式)
■備考

背景

今現在も、ホテル建設は多いようですが、当時(2014年)も同じような現象があったような気がします。この物件は、リゾートホテルのラウンジのリニューアル物件での作図です。

エントランスやスクリーンなどの詳細図を作成しました
個性的な格子が印象に残る物件でした。まあデザインはともかく、その詳細に価値があると判断して投稿しました。

作図解説

格子デザインが、特徴的な建具付きのディスプレーボックスの作図事例ですが、配置箇所といえば、やはりホテル環境での壁面あたりだったと記憶します。

照明付きの固定棚には、季節を感じさせる小物や、フラワーアレンジメントなどをディスプレイし、味わいある空間演出に一役買っていると感じます。

特に注目していただきたいのは、やはり建具の詳細図です。かなり個性的な格子です。ここで、いつものように、平面詳細図と断面詳細図をご覧頂きます。

平面詳細図では、隠し蝶番が確認されます。

写真を見ながらだと、平面詳細図の納めが良く分かると感じますが、如何でしょう。

断面詳細図では、コンシールドが確認されます。

簡単な略図ですが、こちらについてもご理解ください。

本来の計画は、木の無垢材での格子組みとなっていたようですが、消防法での関わりがあったようで、実施設計ではMDFという建材をくり抜き加工する手法をとりように指示されました。

MDFとは、Medium Density Fiberboard(ミディアム・デンシディ・ファイバーボード)の略で、日本語では、中質繊維板と訳され、木材の原料チップを蒸煮・解繊したものに合成樹脂を加えて成形した板です。耐久性が高く、水や湿度に対する形状変化の少なさがあり、彫刻や曲面加工も向いている建材です。(引用元:特注家具.com

何より無垢材に比べてとても安価で済みます。
このMDF格子を2枚合わせにして、けんどん式で建具本体に取り付けます。

建具枠も750mm×2350mmあって、とても大きな開口のためにねじれや歪みが発生しやすくなります。その為、建具厚を通常より少し厚い60mmに設定しました。

建具にはできるだけ無駄な付属金物は見せたくないと感じたものですから、隠し蝶番で、3点吊りにしています。

実施設計当初では、付属金物の品番確定までは至っていませんでしたが、建具の重量を考えると、3点吊りは妥当だと考えました。

しかし、念のためメーカーに1個での耐荷重を確認してから設置数を決定しても良いかと思います。

ここで問題となってくるのがストッパー機能です。一般的な建具の場合は、ドアクローザーを取り付けるのですが、今回は埋め込み型ストッパーのコンシールドを取り付けています。

建具枠との取り合いや、外観を意識した建具の場合には、最適なドアストッパーですが、施錠する為の鍵だけは、どうしても隠すことができなかったので、足元の目立たない箇所に設置しました。

レッスンポイント

今回のレッスンポイントは、やはり隠し蝶番と、コンシールドでの納めでしょう。普段何気なく見ている建具ですが、今回の事例を良く理解して、リサーチするのもプロに近づく一歩だと確信してます。

後、詳細図にも描いているように、ドアクローザーを埋め込んだとしても安全のために、クッション材は必ず取り付けるように作図してください。

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