和歌山ベルナール チャペル改装工事_2009.07
■サイズ■仕様

W806.4×D110×H2188
図面参照
枠:t=3.2mmスチール平板焼き付け仕上げ(白)
建具:木工化粧板仕上げ
■備考
2019.11.27更新

作図説明

この事例は、かつて結婚式場を手掛けたときに描いた実施図面で、かなりややこしい箇所だったのでよく覚えています。

石貼り壁面とミラー建具、そして建具枠の収めが大変でした。

何が大変だったというと、壁面意匠として提案されていた箇所に、建具が必要だったのです。その建具も含めカタチでの意匠が変更されたことでした。要は見え方感です。

結果、上記の図面となりましたが、見てくれはそこそこ良いのでは!なんて感じていますが、如何でしょうね?

では、深掘りといきましょう。続きをどうぞ!

縦格子の下部に建具がありますが、建具の存在感がどうも気に入らなかったようです。(クライアント)

そこで考えたのが、壁面の縦格子の中に建具を含むことにしました。一見すると建具と壁面を同化させるんです。遠目にはその存在は確実に消せます。

ですから、意匠の縦格子の見付と建具枠の見付を同サイズにして存在を消すということです。そして上部の垂壁壁と建具を一つの意匠として見せることです。

まあ今でも結構、こういう収めはよく目にします。

さて、今回の収めについては、以下の参考図を理解して頂きたく思います。赤でマーキングした箇所が、この壁面の意匠です。上が建具枠です。下は建具上部の壁面を表しています。

平面詳細図

次に、建具の断面詳細図をご覧ください。平面詳細図と併せて見ていただくと理解しやすいです。グレーに着色したのが、壁面意匠の縦格子です。ゴリか頂けますか?時間がかかってもよいのでしっかり読み取ってください。

断面詳細図

ミラー貼り建具の注意すべき点

ミラー貼り建具の場合、注意すべき点が二つあって、要は建具の反りと重量に関することです。

まず、木工建具の場合、建具厚の設定で反りという問題が絶えず、ついて回ります。そして建具を厚くすれば、反りも多少は軽減されますが、その反面、重量が増します。

ミラーは、ミラーマットでフラットになるように微調整は出来ますが、建具自体が反っているとこの微調整も限界を超える場合があります。

ですから、製作前に建具業者さんと打ち合わせをしました。結果、この作図通り建具の厚みは、40mmで決定しました。

次に蝶番やヒンジについてお伝えします・・・。
建具に蝶番やヒンジは付きものといえばそうなのですが、建具の高さや重量によっても、その仕様は異なります。

建具の厚みを増やすと重量が増えるので、必然的に重さに耐えうる蝶番を選ばなければなりません。目安としては、一般的なW900×H2,000mm程度の建具では普通丁番で問題ないです。

しかし、前述の建具よりもサイズが大きくなった場合や、重くなったときはピアノ丁番や、Pヒンジを使う必要があります。ただ、普通蝶番でも取り付け枚数を増やすという手もありますが・・・。

ましてや、鉄扉やテンパードア、特大サイズの建具の場合はフロアヒンジが多用されます。その他の詳細や収め方は二枚目の図面事例で確かめください。

最後に、今回のような石貼り壁と建具(枠)との取り合いは、店舗設計では良く出てくるメニューなので、しっかり覚えておくようにしてください。

お願い致します!
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