トミーヒルフィーガー近鉄和歌山店_2000.04
■サイズ■仕様
W1190×D1300×H2700
図面参照
柱:12.5mmP.B貼+不燃化粧板下地
ラッカー塗装仕上げ 7分ツヤ有
笠木面材:ラッカー塗装仕上げ 7分ツヤ有
行灯部:t3mmクリアアクリ+フィルム+t3mm乳半アクリ
■備考
2020.08.20新規

背景

今では当たり前のように街中で見かけるようになっていますが、当時は海外ブランドの新規アパレルショップが、ぽつぽつ出始めていた頃でです。

今回紹介するショップもそのひとつですが、今では押しに押されぬ人気ショップとなっています。

作図説明

今回の作図事例は、ファサード面に行灯サインを取り付けた柱巻きの造作図です。トラッド色を演出するために共通の面材を施しています。柱四面をブランド色とサインで演出して、新ブランドとしての価値をあげています。

通常の柱システム、機能的なパーツは一切取り付けず、売り場をこの柱で印象づけシンボリックに強調してるあたりが、他の売場との差別化でしょう。

イメージスケッチがありましたので、参照下さい。

イメージ

事例の行灯の前にはディスプレー用に、テーブル什器とショップオリジナルのT字型ハンガー什器を配置しています。

このディスプレーバックのビジュアル演出として、柱の行灯サインが効果を担っています。

柱造作について、特に難しい考え方はしていませんが、二つほど抑えておくべき点があります。

ひとつは、施設側から指定された不燃仕様への対応です。軽量鉄骨(以下LGS)とプラスターボード(以下PB)で柱を覆い、現場にて塗装する工法が最も一般的とされています。

しかし、今回はPBを貼った後に、あらかじめ塗装を済ませおいた不燃化粧板を仕上材として、現場にて貼ることにしました。これについては、現場での作業量を省き、工期短縮につながる事を考えました。

というのも、百貨店の場合は工期が無く、下手をすれば1日という工期もありうるからです。

さて、話を戻しますが、この不燃化粧板の代表的なものがダイライトで、木造住宅の外壁などに良く使われる建材です。厚みやサイズも豊富にありますので、重宝します。詳しくは下記メーカーサイトを参照下さい。
⇒ ダイライト(ダイケン)

ふたつ目は、行灯内部の寸法についてです。(a部詳細図を参照下さい)

不燃仕様の木工パネルで組んだ行灯ボックス内部に、40WのFLトラフを5灯取り付け、ビジュアルサインの盤面には厚さ3mmのクリアアクリと同厚の乳半アクリとでフィルムを挟み込むようにしています。

この照明器具と盤面との間を少なくとも100mm以上離して、照明器具の映り込みを防ぐようにしているところが、ポイントなんです。

適切な距離を離していない実例写真を見ていただくと一目瞭然です。ビジュアルサインではありませんが、照明器具のシルエットがぼんやりと見えていることがわかります。

この状態では折角の光の演出効果が半減してしまいますので、行灯ボックスの内寸は、照明器具と盤面の距離を適切な寸法にして設計する必要があるのです。これについては、街中をリサーチしてみてください。

最後にミラーと面材との取り合いを描いた詳細図もありますので、参考程度にご覧下さい。(b詳細図を参照下さい)

作図ヒント

照明器具の映り込み防止のために適切な寸法をとることも重要ですが、器具の配列にも注意しておいて下さい。

盤面全体を均等にムラなく光らせるために、最適な照明器具のピッチをサイン業者や照明メーカーに問い合わせておいても良いでしょう。

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