VMDを生かした2種類のショーケース

物件名:DIESEL 丸の内店_2007.07
■サイズ■仕様
W2260×D440×H680ショーケース部:天板t=8mm、前板・側板t=6mmクリアガラス
腰:木工下地黒皮仕上(間接照明取り付け)
■備考
壁面ショーケース:図面参照

作図解説

今回の作図事例は、めったにお目にかからないタイプのショーケースの事例です。従来の腰付きのショーケースと壁面埋め込みタイプにショーケースです。

これにより、壁面のランダムに取り付けられたウインドウとショーケースが一体化し、素晴らしいVMDコーナが成立します。

私思うに、かなり目を引く壁面となります。また、アイキャッチャー的要素も加味して、仮に店内奥壁面にこの装置を設置すれば、顧客の回遊性も助長されると思います。

作図ポイントと納めについて

まず、断面詳細図をご覧ください。

全体像を把握することは、設計においてとても大切なことです。以下の作図には各所の部分詳細図を指示しているのが、お分かりになるはずです。それぞれの部分をしっかり読み取ってください。

埋め込み型のショーケースの箱本体は、木工製作で内部をハイミロン貼りで仕上げています。扉のみを真鍮の腐蝕加工で仕上げてます。これでアンティーク感を演出しています

平面詳細図

納めはとてもシンプルで、t=6mm厚ガラスをコの字型の押さえ縁にて固定しました。内部には、薄型のミニダウンライトを取り付けています。

これでケース内の商品はより際立ちます。ただ注意としては、照明による熱拔き孔は、忘れないようにしましょう。

断面詳細図

壁面の各ウインドウの納めは上記で、理解できると思いますが、この300mの奥行きもあるこのショーウインドウを、造作壁だけで固定するには、ちょっと厳しいかもしれません。

その場合は、造作壁と躯体壁の間に補強材を取り付けて、ウインドケースを乗せる方法が最もシンプルで、強度も保てます。上の作図にハッチングしておきました。

次に、鍵の取り付け位置です。当初は扉のフレーム見付正面に予定していましたが、見てくれが良くないので、扉の底面に取り付け可能な、カムロックを付けました。(上の断面図を参照ください)

ココまで、進みましたが、OKですか?

続いて、壁面下部に取り付けたショーケースについて、説明しましょう。まず、壁面から持ち出した32mm角のパイプを土台と言うか固定金物ですね。こちらは、壁面から200mm程埋め込ませています。

下部に定金物も確認できます。造作壁と固定金物でこのショーケースを止めようと考えました。尚、間接照明も確認できます。


ショーケース本体は、特に難しい構造ではありませんし、仕上げはケースの前板に腐蝕加工した真鍮を使っている程度です。その他の箇所は従来のショーケース付きカウンターとほぼ同じです。

ただ、床から浮かせているので、壁下地に前述の、持ち出し固定用パイプを取り付けて、ショーケース本体を乗せているあたりが、従来のものとの違いでしょう。

まとめとして

壁面に大小サイズの異なるショーケースを埋め込んでいるので、壁自体の強度が低くなります。そのため、開口補強は必ず必要ですが、ただ、この部分だけプラスターボードよりも硬い不燃性合板に替えることも選択肢のひとつとして考えらます。

最後に、今回は非常に珍しい壁面造作の事例でしたが、こんなのめったに無いので、旨く活用してください。活用次第では、結構面白いモノが出来ますよ!後はあなた次第です。今回は説明するのも大変でした。

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