作図説明

某百貨店の地下フロア改装に伴い、新設のスィーツショップの実施設計を依頼された時の作図ですが、これがとても大変で骨の折れる仕事だったと記憶します。

今回の作図事例は、取り外し可能にした欄間パネル詳細図なのですが、前述した「何が大変だった」ことを先にお話ししてから、作図事例を説明していきましょう。

本来この壁面については、通常通りの施工で進めれば、上部の垂れ壁から欄間へと続き通常の収め方で進めます。では何故に取り外し式仕様になっているかを説明することにします。

ことの発端は、すでに現場が進んでいた中、施主からの急な変更依頼が入ったのです。冷蔵ショーケースの容量を大きくするとのことでした。

結果、冷蔵ショーケースの高さが増してしまい、納期に時間がかかる特注冷蔵ケースになってしまったのです。当然、現場はどんどん進んでいたので、工事工程をこの時期に変更することは不可能でした。

そこで、業者や施工管理者も交えて緊急打ち合わせをした結果が、この作図事例となった次第です。

要は、冷蔵ショーケースの高さが増した分だけ、今まで進めていた工事では、この冷蔵ショーケースが入らないのです。ですから、欄間の一部を取り外し式にしたというなんとも情けない事情なのです。

こんな現場は、もう嫌だってみんな言ってましたが、私には「収める」責任がありますので四苦八苦して作図を描き直しました。

それでは、この取り外し式の欄間パネルについてご説明していきますが、明確な取り外しエリアが見えないので、拡大図を載せます。

ピンクで囲ったエリアが取り外しとなってまして、半円形の装飾窓には木工面材とミラーを貼り付けています。

押さえ縁には5mm×12mmの真鍮FBを使用して高級感を出すようにしました。
この装飾窓二つを含めた2096mm×478mmのパネルを曲げ加工した金物で固定するようにしています。

以下が四苦八苦した収め図です。最初の作図都道縮尺で描いてます。(見にくいと思われますので、それぞれの拡大図も入れておきます)

パネルを取り付ける金物のスケッチも描いているので参照ください。

ただ、ひとつ問題がありました。

それは、欄間下に設置している化粧柱をどうやって自立させるかです。3本の内、両側の柱は壁面に固定できるのですぐに解決できました。a,b詳細図で描いているように、柱にはボルトを溶接しておきます。

このボルトと壁面にビス止めしたLアングルとをナットで固定します。しかし、中央の柱についてはどこにも固定する所がありませんでした。

ですから、L型に組んだ角パイプを溶接して床面にアンカーボルトで固定する方法にしました(上の作図参照)。また左右の柱も壁面だけの固定では不安だったので、中央の柱と同じように補強パイプを取り付けるようにしました。

これで固定に不安があるならば、最終の手段として腰に什器が設置されるので、それに固定させても良いと考えました。

全く継ぎ接ぎだらけの施工となりましたが、これも仕方が無いと感じつつ竣工を迎えたわけです。尚、下記に断面詳細図も入れておきますので参考としてください。

今回のように急な変更による対応策で、パネルの取り付け金物をビス固定にしています。

ミラー貼りの大きなパネルなのでそこそこの重量があるので、しっかりと固定する必要があります。本来ならば、取り付け金物をLGSに溶接かボルトにて固定する方が最適でしょう。

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