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《ボーダーサイン》一般的な箱文字サインの作図事例

イオンモール  2014.06
■サイズ■仕様
W2610×D150×H450
図面参照
LEDチャンネル文字サイン:アクリルCNC彫刻の上正面のみC/S貼り (正面及び側面発光)
カバーパイプ:φ9スチール丸パイプ焼き付け仕上げ
(グラフィックシート同色 )
垂れ壁:LGS+PB貼り(建築工事)下地
グラフィックシート貼り(メディア パロアPMO-012F防火認定品)
■備考
2020.03.22更新

背景

ショッピングモールなどの大型商業施設で環境の実施設計などのお手伝いを数多くしてきましたが、今回の物件も国内では、最も名の知れたのショッピングモールのお仕事でした。

天井造作や壁面環境などの施工図や詳細図までをお手伝いしましたが、今までに数多くの環境設計に携わったおかげて、非常にスムーズに業務を進めることができました。

作図説明

作図事例は、ショップファサードでよく取り付けられている内照式の箱文字サイン詳細図ですが、一言に箱文字サインといっても仕様や照明の光り方によって多様な見え方になります。

説明に入る前に箱文字サインに使われる事例を簡単にお伝えしておきましょう。

例えば、文字の盤面だけが光る正面発光タイプもあれば、壁側に光りが当たって浮き上がるような裏面発光タイプなどもあります。

上記二つのサンプル写真を用意しましたので、参考にしてください。

イメージ01

上の例は、正面発行の事例です。裏面発行よりインパクトさを感じます。それに行き交え裏面発光は、サイン全体浮き上がらせることにより商空間の環境演出をになっていると思われます。

イメージ02

これらのサインは、光る面や方向によってサイン自体の構造も変わってきます。
使い分けをよく考慮して設置すれば良いと考えますが、いかがでしょう?

それでは、本題に入っていきます。今回の事例は、ショッピングモールのエントランスエリアに設置した箱文字サインです。上で説明したサインとは違った表情で、文字の盤面と側面が光る箱文字サインをご紹介します。

曲線状の垂れ壁に直径9mmのスチール丸パイプで持ち出し式にしています。平面図と立面図ではこの持ち出しパイプと各サインの位置関係をわかるように作図しています。

ここで、作図のする上で必ず調整しおくべき点があります。それは、持ち出しパイプの位置を出来るだけ揃えておくことです。

部分詳細図

立面図を見ていただくと、上下のボーダー間から115mm離した位置を基準として持ち出しパイプを取り付けています。

文字によっては少しズレてくる箇所もありますが、基本的に220mmの位置で揃えるようにしました。

ただ、製作業者さん側で強度と安定性を考慮して、この220mmの位置が変わることもあるで、調整が必要と赤文字で書いています。


以下に断面図では箱文字サインの構造と取り付け方を表現しています。

断面詳細図

サイン本体はアクリルをCNC彫刻という工法を使っています。このCNC彫刻という工法は簡単に言えば、特殊な機械を使ってアクリルの塊を削ってくり抜いていくイメージです。

箱文字サインのベースには加工しやすい3mm厚のアルミ板を使用して、裏面からローレットビスを使って文字サインを固定しました。サインの持ち出し方は、事前にボルトを溶接しておいたフラットバーを天井の軽量鉄骨に固定しておきます。

このボルトとサインベースのアルミ板をナットで締め付ますが、垂れ壁からサインベーズまでの50mm分には直径9mmのカバーパイプを取り付けました。

最後に垂れ壁の上下に取り付けたボーダーについてです。

曲線状の垂れ壁なので、どちらもボンデ鋼板を採用しました。上部は単純に箱状のボーダーなので、Lアングルを固定金物して取り付けてあります。
一方下部のボーダーは19mm×19mmの角パイプを下地にした幕板状に曲げたボンデ鋼板になっています。

後記

作図の注意点としては、箱文字サインをCNC彫刻で加工しましたが、出来上がりの綺麗さにはあります。ただ、少々コストが高いので注意して加工方法を選択してください。また、サインで使用するフォントの確認も忘れないようにしてください。

最後に、箱文字サインについてのサイトを見つけましたので、是非お勉強してください。以下には多くの資料があります。
→ ダイカン

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