サイトアイコン 図面屋.com 店舗設計詳細図「虎の巻」

個性的な意匠のレジカウンターの作図事例

シュプリームララ丸井新宿カレン店_2010.02
■サイズ■仕様
W1900×D1400×H1000
図面参照
什器本体:木工ラッカー塗装仕上げ(白)
ダミー引き出し:木ラッカー塗装仕上げ(白)
面材:木工ラッカー塗装仕上げ(白)
■備考

背景

若い世代の女性に人気アパレルショップ実物件です。基本図から什器図までの作図を手掛けました。 什器図は2枚構成です。

アイデアは、やはり女性でパステル調のカラーでショップはまるで夢の国。女性らしいショップでした。 中でも、上部にガラスの靴をディスプレーした円形の造作柱が特に印象に残っています。(今回は紹介できず残念です)

シュプリームララ丸井新宿カレン店_2010.02

作図解説

今回ご紹介する作図事例は、ギミック(仕掛け)による演出効果が光るサービスカウンター詳細図です。 物販店のレジカウンターの意匠であまり奇抜な意匠を施している物件は過去には無かったようにも感じます。

この引き出しの前板をダミーのように配列するデザインは以前からあり、最近ではあまり見なくなりました。 また、かなり個性的でもあるので、アイディアとしての参考程度に留めておいてください。

単に前板のみを取り付けただけでは、面白くないので、要所要所に引き出した状態のダミーも配置しています。

ここで、各断面図を添付しておきます。まず、A断面詳細図です。什器腰全面ダミーの抽斗面が付いているのが分かります。

次に、B断面詳細図ですが、ダミーの抽斗面が前にせり出しているのが読み取れます。

ちょっとした荷物置きにも利用することも出来ますが、あくまでも演出用なので最大150mm程度しか出していません。 このダミー引き出しを作図する上で重要なのは、やはりバランスです。

ワイドの違う腰面に対して、均等なピッチとサイズになるよう計算しておかなければなりません。 納め方については特に難しい箇所はありません。

ただ、リアル感を追求するためにダミーの引き出し前板を内部から固定するようにしています。


身近にある引き出しを見ていただければわかるように、スムーズに引き出す為に必ずクリアランス(隙間)を設けています。

引き出しではだいたい2mm程度のクリアランスを取るので、腰部分に取り付けたダミーにもクリアランスを設け、リアル感を演出しました。

そのため、ダミーの引き出し裏面に9mm厚の合板を貼り、固定するようにしました。上記、a部分詳細図で確認できます。

作図の注意点 今回の事例は、ダミーによる見た目の面白さ、楽しさ感は十分にあると感じます。

しかし、腰から突起しているためにお客様に当たって怪我をされてしまう危険性もあります。 ですから、過剰すぎる演出にならなようにしてください。あくまで参考程度としてください。

お願い致します!
↓ ↓ ↓


モバイルバージョンを終了