■サイズ | ■仕様 |
W2465×D520×H2100 図面参照 | 吊りディスプレーボックス:木工下地+ウレタン塗装仕上げ 仕切り板:t=8mmクリアガラス 吊りパイプ:φ38 SUS HL丸パイプ |
■備考 | |
2019.11.27更新 |
作図説明
この作図事例は、エスカレーターサイドにあるショップに設置した吊り式ディスプレー什器の作図です。商業施設のエスカレーターサイドには、視認性を考慮してガラススクリーンを設けることがあります。
この作図事例では、エスカレーター廻りの環境を旨く活用した一例です。ショーウインドを兼ね、視認性を活かし店内外からでも商品へのアプローチができる両得的な什器だといえます。
また、下部のステージもシンプルな造りで足元への視認性が高くなり、商品への訴求効果もあります。
ディスプレーボックスの高さは、上端で1450mmになるように設定していますが、もう少し高さを上げても良いのではないかと考えます。(展示される商品にもよりますが)
ただ、注意しなければならない点が2点ほどあります。
一つ目は、吊り元です。
この場合、パイプの太さ、什器サイズ、そして設置する位置などを考えると、天井スラブにボルトアンカー止めにする方が望ましでしょうが、施設によっては厳しいです。ですから、この事例では、天井裏に補強金物などを取り付けてからの固定にしているようです。(a,b部詳細図を参照ください)
パイプの太さや本数については、什器サイズと総重量が関係してきますが、直径38mmのパイプが、2本あれば十分持つと考えます。
しかし、お客様の手の届く高さなので、揺れ対策も考慮することも考えなければなりません。いずれにせよ、不動の固定はむつかしいと感じます。
二つ目は、吊りパイプとボックスとの固定方法です。
作図のようにボルト締めが妥当で、吊り込み後に埋め木をして、タッチアップすればボルトが隠れて見栄えも良くなります。(a,b部詳細図を参照ください)
最後に、この作図事例も含めて天井から吊り造作物については、落下や揺れ、重量などに気を付けて設計するようにして下さい。
尚、吊り式ディスプレイボックスとは言いませんが、今回の事例と似通った写真がありましたのでこちらも参考にしてください。
作図上での注意点
吊りボックス上部にミニダウンライトを取り付けているのですが、配線経路も明確に指示しておくとよりわかりやすくなります。
この作図事例では吊りパイプ内を通すようにしていますが、パイプの上下にある座にも配線開口を設けることを忘れないようにして下さい。
また、ボックスの影によってステージが暗くなってしまうので、ボックス底面にも同数のダウンライトを取り付けた方が良いでしょう。
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