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VMDを意識した壁面ディスプレイパネルの作図事例

VMDを意識した壁面ディスプレイパネルの作図事例
物件名:大丸新長田店_2006.01
■サイズ■仕様
W2735×D100×H2980
図面参照
木パネル(木目メラミン化粧板貼り)
ニートモジュール
■備考
初心者

作図解説

今回ご紹介する作図事例は、VMDを意識した、俗に言う壁面ディスプレイパネルです。効果的な使い方はショップファサードが多いです。

しかし、それ以外にも店舗奥壁面、その他商業施設のパブリックエリアなどのも設置すればアイキャッチャー的要素で、お客様の目にとまるでしょう。

実際に使ったのは、百貨店の壁面で使いました。商品と共に存在感を際立たせるので、今はどこの商業施設でも多く見受けられます。(レジバックなども・・)

まず最初に、立面図をご覧いただければ一目で分かるように、このパネルは濃淡のある木目板をパズルのように組み合わせて構成しています。

素材や色だけでも相当インパクトはあるのですが、より強く印象つける事ができてているのはこのパネルのサイズにあります。

イメージ

たまたま、事例と似た資料がありましたので、添付しておきます。あくまで、イメージとしてください。

さて続けますが、2735mm×2980mmのパネルですから、迫力は感じられるのですが、そのままでは芸が無いので、アクセントとして20mmの底目地を取りました。その底目地を基本として、色目の違うそれぞれの木目板をうまくつなぎ合わせました。

木目板と底目地のバランスは、苦労しました。

ただ、これだけでは機能がありません。そこで、ニートモジュール(現在名はベルラ)を使ってディスプレー什器として考えました。

これまでも、このシステムを使った事例を幾つかご紹介してきましたが、なんと言ってもスリットと比べるとシステムっぽい露出が少なく、システム自身が目立たない所が利点です。

納め方としては、シンプルで、以下のA 部詳細図を見ればお分かりでしょう。OKでしょうか>?

パーツを差し込むための専用パイプをパネルに埋め込むだけで、使用しない所には、カバーをして開口孔を隠す事もできます。

平面詳細図

意匠性が高いシステムだからといって、乱用しすぎるとかえって目立だつので、設計時点では、かなり苦労すると思います。

今回の事例では、縦横300mmピッチの開口をパネル全体に空けていますが、残念ながら、ちょっと多かったような気もします。

どんな商品でも対応できるようにと考えられたように思えますが、このパネルはあくまでもディスプレー用という事を考えると半分くらいの数でも十分機能するでしょう。

まとめとして

作図上での注意点としては、底目地位置とニートモジュールとのバランスでピッチを決めることです。

また、この底目地はパネルのアクセントラインにもなっているので、ニートモジュールの開口が干渉しないように配置する必要があります。また、底目地との距離は均等な寸法となるようにもして下さい。

もう何年も前のデザインですが、これってけっこう使えるのでご自分で、アレンジすれば楽しいですよ。私などは、底目地をスチールのコの字型にして、異素材を使ったことがありますが、受けましたね!

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