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標準タイプの試着室にプラスαの考え方とは!

利便性に合った試着室スペースの活用法

今回は、試着室についてお話ししましょう。普段何気に描いている試着室ですが、これをちょっとした改装して身障者の方も活用して頂こうと考えた改革案です。

特にこれといった大がかりな改装工事ではありません。現状ある試着室のスペーでに手を加えたプランです。費用もそれほどかからず、工事期間も一日もあれば完成です。

そうなれば、身障者の方も気軽に試着も出来きることもおもてなしのひとつであり、店舗としては必須課題だと思います。そして、お客様の購買も期待できるでしょう。

■サイズ■仕様
W2100×D2514×H2640
図面参照
壁面:PB下地AEP塗装仕上げ(日塗A19-92B)
開口枠:木ラッカー塗装仕上げ(AEP同色)
カーテン(CK2428)+カーテンレール取付
■備考
難易度:初級編/★★☆☆☆☆

作図解説

それでは、説明していきます。
この試着室は元々、このスペースにあり2つの試着室として使われていました。平面図に垂直に描かれてあるアコーディオンカーテンの位置に以前は2つを仕切る壁があったのです。

その壁を撤収して、下地を補修して最終的にアコーディオンカーテンを取り付けたのです。後は、ミラーも変えましたね。上の作図が、竣工時の図面です。簡単な作図ですから初心者のかたも、理解できると考えます。

それではこの平面図に示された展開方向にそって、各作図を読み取ってみましょう。つめつめに描いたので見にくいと思いますが、ゆっくり進めてください。

試着室の内部の機能としては、一般的にはミラーとフックが不可欠です。そして、D展開図を見ていただくと分かるのですが、ここに身障者用のL型手摺りが取り付けました。これについては、公衆トイレなどを見ても、必ず取り付けられています。

もう、お分かりかと思いますが、改修工事としては、中央の仕切り壁、ミラーを新規で貼り、そしてL型手摺りを付けて終了です。如何ですか、簡単な工事でここまで変わるのです。

作図ポイント

作図ポイントは特にありません。以下のディティールが、しっかり描ければ問題はありません。このサイトにも似たようなディティールが多くあります。

壁面ミラー貼り、カーテンレールの断面、そして、アコーディオンカーテンの断面もしかりです。サイトへよく来られる方なら、この辺りの図面は見覚えがあると思います。

大切なのは、うろ覚えでは無くしっかり身につけることです。適当にやるとしっぺ返しが帰ってきますよ!(笑)

注意して欲しいのは、アコーディオンカーテンの断面が二つありますが、納めて気には同仕様となっています。しかし、吊り元をよく見てください。違いがありますがお分かりですか?

これは、吊り元のレールが、違った場所に吊られているので、あえて二つ描いたわけです。トップ画像の断面時事を見れば、理解できます。

c断面図d断面図ですが、気がつきましたか?

c断面図の方には、空調吹き出し口があるため内部はダクトが走っています。それによって、下り天井となっています。そんな理由で、レール吊り元は2種類の断面図となったのです。

まとめ

今回のような事例は、過去に多くありました。しかし、ほっとけないたちですからすぐにアイデアを考えるんです。そのほとんどは旨く行きましたが、中には大失敗もありました。

今回のような事例は希であって、まさにコスパ的な改装でした。実は、この試着室二つは、そのひとつがストック出会ったのです。そして、2つの試着室となり最終的には、このようなになりました。

気になっていたのは、入り口です。狭いのでいけるかなって思っていましたが、何のクレーム無く終わったのでほっとしました。

お願い致します!
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