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壁面コーナーを旨く活用したフィッティングルームの作図事例

壁面コーナーを旨く活用したフィッティングルームの作図事例
物件名:ヘンリーコットン 神戸大丸店 2001.8.13
■サイズ■仕様
W1220×D1323×H2600
※ガラリ含む
FR壁面:LGS+PB12.5AEP塗装
枠:ナラ材柾目染色CL
建具:ナラ材柾目染色CL+面材+ミラー
■備考
中級者_★★★☆☆/難易度3.0

作図解説

今回は、壁面コーナーを旨く活用したフィッティングルーム(以下FR)の作図事例をご紹介しましょう。アパレルショップに不可欠なFRですが、特に狭い店舗となるとその位置設定は難しいでしょう。

ですから、私はその店舗のイメージを損なわないために、FRは壁面のコーナー、すなわちデッドスペースに設けます。位置について言葉では誤解を生みますので、この店舗の平面図を載せておきます。

平面プラン

今回の事例でのFRは、ショップの左隅に設置したので、FRから下側へ、そして、右側への商品陳列スペースが、設けられることが理解できるはずです。

建具を取り付ける面は、45度の角度を付けて斜めにしてあります。これも連続した壁面の流れを保つためですが、ある程度の条件を満たす必要があるので、注意して下さい。

FRのサイズ

通常、FRを作図する場合、1200mm×1200mmを基準サイズとしています。この基準サイズに近い寸法が、確保出来ていれば、斜めに角度をつけても内部の広さは充分保てます。

しかし、基準サイズよりも小さい場合は、フィッティングの機能が果たせないことがあります。

実際にピンクのラインで一辺を900mm×900mmにしたラインと女性の点景を描いてみましたので、以下参照下さい。ご理解いただけるはずです。

FRの機能と仕様と詳細図

続いて、FR内部の機能面についてですが、この事例では、基本的な機能としてミラーと一点掛けフックのみ取り付けています。

しかし、お客様への気配りとして、スツールや手荷物を置ける棚やカゴ、女性用であればフェイスカバーケースも置いておくと親切ですね。

ただ、これら全てを必ず設置する必要はありませんが、必要に応じて作図出来るように、それぞれの備品サイズは、事前に調べておくのも良いでしょう。

それでは最後に、詳細図で表現している建具と上部のガラリについてお話をしておきましょう。ガラリを含めて建具図として別で描く事もありますが、シンプルな形状なのでこのFR図に含めて作図しました。

まず、平面詳細図を確認してください。

平面詳細図

建具にはミラーを貼り、姿見としても利用出来るようにしています。アパレルショップのFR建具は、ほぼこの形態が多いでしょうね。たまたま、FRをコーナーに設置したので、店舗のレイアウトバランス良くなります。

上部のガラリも建具と同素材で、製作してます。防災上、FRは居室と見なされ、ガラリ取付けは必要不可欠なのです。

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