■サイズ | ■仕様 |
W1200×D1250×H2100 図面参照 | 壁面:LGS+PB下地AEP塗装 建具枠:木工染色CL仕上げ 建具:化粧板仕上げ |
■備考 | |
概略と作図説明
手狭な紙面に多くの作図がありますが、今回は以前リクエストがあった造作でのフィッティングルーム(以後FR)の作図事例をご紹介します。また、事例については、FRの図面として、最低限の詳細図が描かれていますので、基本的な図面精度として考えて下さい。
この店舗のMDは、主にレディースティーンズの下着とソックス関連です。FRの大きさは、下着と言うこともあって、通常のレディースよりも縦横で約200mm程度、大きく設計するようにしました。
当時は、アパレル関連の仕事が多かったので、様々なFRを描いてきました。通常のレディースのFRや、今回の事例。そしてメンズ、子供などです。
ただ、注意したいことがあります。それは、FRは設計者の一存では決めきれないことがあります。 それでは、説明しましょう。
まず、アパレルにも様々なMD(マーチャンダイジング)があります。一般のレディースショップやメンズショップです。
また、同じレディースショップでもカジュアルからフォーマルまで・・・・。もちろんメンズも同様と考えます。言い換えれば、FRの種類は切りが無いほど様々ですね。
ですから、私は必ず店長との打ち合わせをしてから設計に入ります。勝手に走っても、ここだけは必ず作図の書き換えが発生します。(経験上)
ちょっと話がそれたようでごめんなさい。それでは作図内容についてお話ししましょう。
まず、造作でのFRなので、壁面はLGS+PB下地でクロス仕上げとなります。ステージについては、脱着式にしています。もちろんカーペットの取り替えは可能です。
後、作図に必要なのが、ミラーパネルと開口枠です(以下詳細図参照)。そして、カーテンにも気を配り、あまり簡易な雰囲気を避けるため、二重カーテンとしました。
この場合は、開口枠(縦枠)に房掛けの取り付けを忘れないようにしなければなりません。また開口枠上部に空き空間があるのでカーテンレールのブラケット取り付け位置を枠よりも上げるようにしました。
その他、必要不可欠な備品なども整理して作図に落とし込みます。
例えば、FR内照明(壁面取付け)、ハンガー掛け、荷物置きなどです。オートクチュールなんかは、FR内に豪華なスツールを配置することが希にあります。
というわけで、このFRについては、かなり細かい内容を盛り込まなければならないのです。ですから一存では決定出来きないのです!!
後記
今回の事例であるFRもしかりですが、同様にレジカウンターやサービスカウンターなども、設計者の考えだけで、作図を進めない方が無難です。
特に、レジカウンターには多くの機能があって、実際にお店の関係者から情報を求めるようにする方が、良いと考えます。私が、ユーティリティー什器と言っている内容のものです。本当にご注意ください。
余田和でした。
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