■サイズ | ■仕様 |
W1700×D1200×H1350 図面参照 | 家具本体:ナラ材染色クリアラッカー仕上げ 天板のみ:t=5mmクリアミラー落し込み |
■備考 | |
2020.04.14更新 |
背景
今は無き、マイカルサティですが、当時は最盛期でしたね。そういえば、当時の私の仕事の大半がこのマイカルでした。おかげでいろいろ勉強になりました。
環境設計やサイン計画などと様々な分野で活躍していたことを思い出します。その中の物件のひとつが今回の事例です。マイカルのオリジナルブランドとして新たな紳士服売り場の設計でのことでした。
作図説明
この作図事例は、前述した紳士洋品のドレスシャツ用ディスプレー什器です。意匠もシンプルで、アレンジ次第で今でも遜色も無く、優れた機能性をもった什器です。
当時、阪急百貨店の紳士服売り場でもこのタイプと似通った什器があったようにも感じますが、誰でも考えると同じようなものが出てきますね。
上部に設置した台形上のディスプレー台には別パーツとしてネクタイを丸めて陳列するためのグリット型パーツやシャツスタンドパーツなどを組み込むことができます。(上記作図亜参照)
中央には姿見代わりのミラーを設けています。(固定)このミラーの両サイドに2面にパーツを組み合わせるようにしていて、両面で4面でディスプレーが可能です。
このディスプレー台は本体と分離できるようになっていて、違ったディスプレーパーツを本体に設置することができ、応用性の高い什器ともいえます。
本体の天板には1部をガラスにして、引き出し内部の商品を、上から覗けるようにしています。ただ、このままでは引き出しの側板に取り付けたスライドレールも見えてしまうので、あまり綺麗な見え方ではありません。
そこでこの問題を解消するために次の方法を考えました。
ひとつは、スライドレールを横引き型から底引き型に替える方法です。二つ目は引き出しの側板の厚みをスライドレールが半分以上埋め込めるぐらいに少し厚くして、見える隙間を極力小さくする方法です。
上記二つの方法を検討した結果、引き出す使用頻度と対荷重を考えて後者の隙間を小さくする方法を今回は採用しました。
わかりやすくa詳細図で表現しましたので参照下さい。
側板を少し厚めの19mmにして、スライドレールも薄型の9.5mm×35.4mmを選択しています。スライドレールを取り付ける箇所に溝を掘り半部以上を埋め込むことで、隙間を2mmに抑えることができています。
今回使用したスライドレール:スガツネESR1
同じ仕口の引き出しをもう一段下に配置し、腰部には5mmの底目地意匠だけにしています。しかし、これでは機能的に少しもったないように感じられます。
売場外にストックを設けることができない店舗の場合、どうしても什器にストック機能を持たいと考えるのが実情です。
そこで、改善案として外観は変えずに腰部に扉を付けた断面図も用意しましたので、参考程度に見て下さい。
まとめ
今回の什器は、もう20年前に製作したものです。今作図を見ても決して遜色はありません。最近も百貨店に行けば、かつて私が描いていた什器に似通ったものは多く見られます。
店舗づくりの基本はそれほど変化があるわけで無く、輪廻のような気もします、ですから、基本となる什器の機能などをしっかり理解すれば、これから10年先でも活躍刷る什器は必ずあります。
それには、多くの資料を持っておくことが大切です。もしあなたが、これから先30年この仕事をするならば、今からでも遅くは無いので、是非ご自分の「虎の巻」をつくることです。
純恵でした。
お願い致します!↓ ↓ ↓