『Simpl Is Best』とはよく言ったものだ!
■サイズ | ■仕様 |
W1350×D800×H950 図面参照 | 棚板フレーム:25.4×25.4ミリSUS HL 側板フレーム:t3ミリSUS FB HL |
■備考 | |
当時、関西国際空港の飲食店をプランニングを進めていましたが、急に友人からレディースファッションの什器の作図依頼があった物件の単品什器が今回の作図事例です。
飲食店の図面提出が迫ってきていましたが、送られてきた什器のスケッチを見て『Simpl Is Best』って思わず口に出ました。2007年と言えば,私もまだまだ図面屋としては、駆け出しでしたからこの什器のスケッチを見て,感動しました。
今では何の変哲も無いように感じますが、ディテールを見ていると今でもその美しさは残っているようです。シンプルで上品で、機能もしっかり考えられている。この実施図面は是非CADで描きたい!そう思って進めた記憶があります。
作図解説
シンプルなオープンタイプのガラス棚什器図。オープンタイプの棚什器については、このサイトでも多く見ることは出来ますが、今回のはちょっと違いがあります。
シンプルさが売りの什器ですからフォルムをなめらかにすることが肝心です。ですから、出来るだけ突起したカ所をへら実ければなりません。作図するとなると、ちょっとややこしく感じたのも本音です。
造りから言いますと、側板とそれに橋渡ししたような棚板フレーム、それに下部ステージが基本構造となってます。この作図を見る限り、当時の私では実施図であったようですが、今の私には製作図とまでは至ってい無いと言えます。
まあ、実施図としてはこの程度で許されるとは、多々あると感じますが、実施図としては成り立ちません。
というのも、前述した基本構造の収まりが理解できないからです。
ですから、あくまで参考資料としてご覧になって頂くよう願います。
作図ポイント
それでは、実施図面として最低限の納めを以下に記してます。
構造は、 t=50mmの妻板にフレームとして t=3mmのSUSヘアーライン仕上げをぐるりと施し、そこに t=3mmアクリル化粧板(黄色)を貼り込んで仕上げたのがいいですね。
きっとインパクトのある什器で、すぐに目に入ることは間違いないでしょう。部分詳細図もしっかり読み取ってください。
上記で、ある程度の構造がお分かりと思います。側板の収まりとガラス棚フレームなども明確に描かれています。
尚、棚ガラスとストッカーの納めについては、特に説明は必要ないかと。強いて言うならば、ガラス棚ですから透過性があるのですが、出来れば棚下照明があれば、もっと良かったようにも感じます
やはり、百貨店での一流ブランドですからね!工事予算が無かったかもしれあせんね!(笑)
後記
この作図事例での反省点は、やはりガラス棚フレームと側板の固定方法です。
a部詳細図を見てもらうとガラスフレームを固定するビスの位置が少し低くなっています。
受け金物のサイズを12mm×12mmにしたことで、パイプの下角ギリギリに穴を空けるようにしました。
これでは少し強度的に心配になるので、25.4mm×25.4mmにバカ穴を開けて、そこからビス止めとしました。ビスの長さが足りないときなどこういったやり方をします。
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