扱いやすいガラスショーケースの例
今回の作図事例は、アクセサリーショップに特化した、ガラスショーケースの事例です。
当サイトでも、多少なりとも投稿しているショーケースとさほど違いがありません。図面精度もそれほど良いとは思いません。
ただ、小ぶりなショーケースですので、店内でのレイアウトのしやすさや、什器アレンジにも適したと考えました。
意識したいのは、その意匠です。
上品で何処か洒落っ気のあるところが気に入りました。図面自体はとても古いのですが、今でも現役で使えそうだと判断しました。
■サイズ | ■仕様 |
W900×D900×H1056 図面参照 | 木部1:木工下地サクラ材 染色CL仕上げ 木部2:脚 リブ材取付 ラッカー塗装仕上 DIC C-164(白) ガラスケース天板 透明ガラス t=6、ガラスケース天板 透明ガラス t=6 ガラスケース 妻板透明ガラス t=8 |
■備考 | |
難易度:中級編/★★☆☆☆ |
作図解説
まず、作図は順当なカタチで描かれていて、三面図についても、正しく描けています。
平面図、立面図2箇所、それに平断面図も精度は別として、ちゃんと納まりを感じる図面となっているようです。
これなら安心して、打ち合わせ及び、提出が出来ます。
この程度で描いてもらえれば、良いのでですが最近の図面はここまで至らず、描き替えすることが多いです。失礼は感じますが、「しっかり描け!」って言ってやりたいです。
この什器、たのそうですが、やはり納めとして押さえどころというモノがって、これについては、やはり断面図が気になるところです。
外見は描けても中身で「アウト」って言うのが多いです。
それでは、作図ポイントを進めましょう。
作図ポイント(断面図をしっかり!)
以下にある断面詳細図が、ここでは重要です。肝ですね!
画像は、大きくなるので一度その内容をしっかり読み取るようにしてください。(10分)
如何ですか?
それでは、B 断面図
断面指示から読み取るとこういう断面図になります。要は天板の乗っているガラスケースのを左右に引き出す内容が描かれています。
その断面図には、ガラスケースの幕板、引き出し本体+置式ステージ、それとスライドレールです。
(スライドレールは平面図にも記載されています)
このようなタイプのガラスケースの場合、前述の3つの要素が重要で、これさえ覚えれば問題ありません。
追加要素があるとするならば、ガラスケースに防犯予防の鍵を付けることぐらいでしょう。(鍵取付けは厄介)
次に、C 断面図
これについては、正面からセットバックした箇所を切った断面図となり、こちらも見え方は変わってきますが、前述した3つの要素描くことが大切です。
最後に、必要な要素の拡大図を載せました。
出来るだけ時間をかけて、しっかり理解するようにしてください。そして、先ほども言いましたがこれさえ覚えれば、間違いなく描けますから!
まとめ
ガラスショーケースを描けるようになったら、私はスタッフにも言いましたが、一人前と判断します。
実際、図面を描いて5年も経つのに、描けない人も少なくはありません。
私思うに、やっぱり量を描かないと難しいのかもしれませんし、仕事となれば真剣みがありますが、練習となるとやはり、難しさを感じます。
本当に、勉強したい!と言う人は、私の方に多くの資料があります。
お問い合わせ頂いたら、資料の提供は協力しようと思いますので、お問い合わせください!
以上!
尚、以下サイトに、今回の什器をレイアウトした店舗図面集があります。
興味のある方は、是非お立ち寄り下さい。
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