この詳細図を描かなければ前に進まない!
今回はちょっと厄介な話ではじまります。それは、ガラスショーケースの詳細図です。
私の経験上、この什器の詳細図、特に納め図を描ける人は多くいないように感じます。
そこには、この什器を構成するマテリアルが多くあり、その絡みがややこしく、複雑なことからあまり描きたがらないと感じます。
しかし、図面屋を生業とするなら、必ず通らなければならない道であって、描かなければ前には進むことが出来きません。
今回の什器事例は、厄介な内容がいっぱい詰まってますので、一度挑戦してみては如何でしょう。
ただ、かなりややこしい図面となってますので、時間をかけて進めてください。
■サイズ | ■仕様 |
W1160×D500×H1000 図面参照 | 本体:木工化粧板仕上げ+天板見付け:木工モールディングCL仕上 三方枠:SUS 曲げ加工鏡面仕上 ショーケース部:t=8mmクリアガラス |
■備考 | |
難易度:中級編/★★★★☆ |
作図説明
ガラス部のみを拡大してみました。ここまで大きくすると、何だか分かりやすい気がしますね。
しかし、これこそが今回の命題であり、この納めを覚えなきゃはじまりません。
特にガラス戸の納まりは、習得する必要がありますね!
それでは、ザックリ説明しましょう。
上の作図を見ると上部(ショーケース部)は、スチール製のサッシ+ガラス引き戸で、上下でのレール引きとなっています。
一般的なショーケースならではの納め図となっていますが、いざ作図となると、初心者の方は大変!って感じるでしょう。
作図ポイント
ガラス部のみを拡大してみました。ここまで大きくすると、何だか分かりやすい気がしますね。
しかし、これこそが今回の命題であり、この納めを覚えなきゃはじまりません。
特にガラス戸の納まりは、習得する必要がありますね!
それでは、もっと詳しく説明していきましょう。
今回の事例もそうなんですが、いずれのショーケースの扉って、かなりの頻度で開閉が行われます。
ですから上の納めは、当たり前であって一般的なので、多少の作図時間はかかりますが、ここまで描かないと話になりません。
初心者の設計者の多くは、このようなケースを描くのが、苦手な方は多くいらっしゃいます。
実際、私の塾生も最初はとても嫌がりました。
これを理解と共に描かなければ、次には進めませんし、いずれ通る道なので、是非、是非覚えていてください。
それに、売場には様々な形状のショーケースが存在します。
もちろんMD(商品)によっても、その機能は変わります。
照明もはいります。
ですから、まずは今回の事例から取り組むようにしたください。
ショーケースの基本形はこの図面を理解できれば十分ですから!
尚、ガラス引き戸を優先しましたので、下部の引き違い戸については、今回は割愛させていただきますします。
ザックリと説明しましたが、この断面図以外にも平面での詳細図(平断面図)も欠かせません。
よく見ると背板の厚みが、25mmとなっていますが、がこれはちょっといただけませんね!
ガラスの固定方法もまちまちですが、せめて30mmは欲しいと思います。
それにスチール角パイプとのジョイント部にもちょっと不安が!
クライアントからの希望もあってこのような状態になったようですが、「どうだかね?」って感じもします。
まあ、細かいところを指摘すればきりがありませんがね・・・・。
しかし、このガラス部の断面詳細図だけは、ある意味、完璧だと感じます。
まとめ
当サイトは、これまでにも多くのショーケースの作図事例を載せてきたので、読者の方からもお礼のメールを頂きます。
言っておきたいことは、この作図事例には、ショーケースに必要な要素が多く詰まっています。
出来るならば、ひとつのパターンとして、ご自分のものとしてください。
今回は残念ながら紙面の都合で、全てを説明出来ません、なので今回はここまでとします。
ご容赦ください。ただ、サイト内には、これ以外にも多少のショーケースの作図事例がありますので、そこからのヒントも活かしてください。
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