■サイズ | ■仕様 |
W4700×D850×H145 図面参照 | 本体:メラミン化粧板仕上げ ショーケース:t=8クリアガラス+コーキング止め |
■備考 | |
2019.12.05更新 |
作図説明
この作図事例は、食品売場ではお馴染みのショーケースの図面です。
これだけの(W=4,000mm)長さのある食品ショーケースなので、必然的に分割が必要となります。ただ、単に分割するといってもある程度の法則があります。
今回は、この分割について着目して説明しようと思います。それではもっと詳しく説明します。
■何故分割が必要なのか?
1.什器を傷つけることなく運搬・搬入させる事と運びやすくする事が挙げられます。しかし、事前にエレベーター、従業用階段、売場までの経路等をチェックしておく必要があります。
2.什器の仕上げ材(部材)のサイズ取りによって、什器を分割する事もありますが、これについてはコストとの関係が大きく関わっています。
■分割基準の目安
1.形状面から見た目安で、什器の形状、用途が切り替わる箇所で設定します。
2.意匠面から見た目安で、腰のデザインが切り替わるラインで設定します。
上記に付いては、あくまで目安ですので腰什器の機能等、関係する箇所との取り合いも考慮して設定する事が望ましいですね。
上記の説明でご理解いただけました?次にショーケースのジョイントについて説明していきますが、その前にそのショーケースのフレームの詳細図をご覧頂きます。
トップ画像で、赤でマーキングした箇所の拡大図です。照明用のラインコンセント、背板部分のガラスFIXなどが確認できます。
それでは、そのショーケースのジョイントについて!
腰什器と同様に上置きショーケースも、上記同等の長さがあると、どうしても分割をしなければなりません。その基準となるのがショーケースのフレームです。
それぞれの強度、長さ、を考慮して分割基準を設定するのが最適ですね。ジョイント方法はよく使用されるインロー式固定での処理とします。
図面内のスケッチにもあるようにフレームや照明カバーの内寸にあった補強金物を溶接しておいて、ジョイント後にビス止めします。
これは金物のフレーム什器でれば共通しているので、是非覚えておいて下さい。
最後にこの詳細図で数カ所反省点がありました。
一つは発注者が求めている図面内容と違った詳細図にしていたこと。照明器具の電源を単にコンセントボックスと勝手に判断して作図をしていた点でした。
このことから、発注者は勿論のこと造り手や取り付ける業者さんのことも考えて作図をしなければならないと痛感しました。
尚、今回は食品という括りですが、主にスィーツなどの販売什器としても活躍が期待できます.
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