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《建具》コンシールドを使用したガラスFIXスチールドアの事例

框面サイズを小さくしたスタイリッシュな建具

■サイズ■仕様
W900×D100×H2650
図面参照
枠:スチール曲げ加工+焼き付仕上げ
ドアガラス:t=10クリアガラスFIX +飛散防止フィルム貼り
ドアハンドル:T2864-10-130シルバー(UNION)
■備考
普通蝶番取付 

今回の事例のような、大きな面にガラスを用いた建具は、店舗だけでなくオフィスや住宅にも用いられます。今回はそんなガラス框戸框をご了解します。

一般的には、框サイズを75mm〜100mm程度にした框戸が広く普及しているのですが、中には75mm以下の框を用いることもあります。

今回は、框サイを50mmにした建具ですが、框サイズを小さくすることで、見た目もシャープさが増し、ガラスサッシュと一体化したように見えます。

しかし、框サイズを小さくすることで建具本体の耐久性を失うことになります。

これは、木製であってもスチールドア仕様でも共通していることで、極端に小さくすることは、しません。強度のあるスチールドア仕様でも50mmの框サイズが限度だと思います。


また、防犯上で鍵を取り付ける場合にも、框サイズは最低50mmが必要となります。

作図ポイント

今回の作図について話しますが、建具の構造としてはシンプルで、曲げ加工したスチール框に、9mm×9mmの押さえ縁を片側のみビス固定してガラスを固定しています。(b部詳細図を参照ください)

開閉に使用するヒンジはフロアヒンジの場合が多いですが、この事例では、ヒンジを床に埋設することが、不可能でしたもで、普通蝶番とドアストッパーを用いることにしました。

鉄扉用の蝶番を三点吊りで問題なかったのですが、ドアストッパーについては少々難航しました。

また、見た目をすっきりさせたいという要望があったので、コンシールドドアクローザを使うこととなりました。

このコンシールドは、建具に内蔵できる深さがない場合に、枠側へ埋め込むこともできるので、今回は逆向きに取り付けてこの要望をクリアしました。

以下の、c,d部詳細図と部分詳細図を参照ください。

コンシールドドアクローザとは
ドアクローザは、開いたドアを安全な速度でスムーズに確実に、そして静かに閉める装置です。

コンシールド ドアクローザは、本体がドアまたは上枠の中に格納されています。 そのため、ドアの表面に取り付けるタイプのドアクローザにくらべ、ドアの外観がすっきりしています。(引用:リョービ

この部分詳細図で、コンシールドドアクローザが、確認できますね。納まり理解できますでしょうか。

それでは、最後に建具上部のガラス欄間について、ちょっと説明します。
10mmクリアガラスは、上下の押さえ縁で固定し、左右はコーキング処理のみにしました。

この作図事例で取り付けたコンシールドを下記に添付しておきますので、参考までにご覧ください。

また、コンシールドについては、開閉角度によって、その本体の大きさが異なりますので、サイズ確認だけは忘れずに行って下さい。

まとめ

今回の作図事例は、かなりややこしと感じる読者の方は多かったと感じます。私もたまにですが、このコンシールドを取り付けた建具図を描くことがありましたが、最初はちょっと大変でした

何にでも最初は戸惑いますが、慣れが解決してくれます。ですから、まずはどのような図面でも慣れですから、努力すれば必ず描けるようになります。

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