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《建具図》モニター埋設した柱面に設置したメンテナンス用のミラー貼り建具

昔よく目にしたアイキャッチャー装置

今回はちょっと変わった柱造作の作図事例です。といっても主題となるのはミラー貼り建具です。ただ、めったに見ることが無いので投稿してみました。

店頭の柱形などに、モニターを埋設してアイキャッチャーとなるPR用のVTRなどを流している装置ですが、皆さんも必ずとは言いませんが、どこかで目にしたことがあるはずです。

特にスーパーブランドファッション店のエンタランスには見受けられますね。 パリコレファッションショーなどの映像を流しビジュアル演出をしているのを見たことはあるでしょ!

ここまでは話としては良いのですが、厄介なのがメンテナンスです。

本来はバックヤードからのメンテナンスが多いのですが、この事例に関してはバックヤードが、見当たらなかったために柱前面にミラー貼り建具を使った事例なのです。では、その詳細などをご覧頂きましょう。

■サイズ■仕様

W1322×D265×H2800
図面参照
枠:ST角-16×16×t1.6 メラミン焼付け
点検用建具:グレーペンミラーt5.0貼り 一部クリアミラー貼り
■備考
難易度:中級編/★★★★☆

作図解説

以下三面図拡大図です。大まかなところはこれで確認してください。

普通、店内でのモニター取り付けは天井からの吊りで簡易にビジュアル演出出来るのですが、店頭やその付近になるとその仕口が大きく変わります。

おまけに取り付け位置が低い箇所ですと人に触れることが多く、装置自体は大きくは無いにしろトラブルも少なくはありません。

要は、この場合は建具で覆うってしまう方が得策で有り、その方が美しく見栄えも良く、全体的にすっきりした感じになっきます。そして演出効果も期待できるのです。イメージは上の写真のような感じです。

それでは、ここで納めについてお話ししましょう。

上記は、平面詳細図を表現していますが、まずはしっかり見て、理解して頂ければ嬉しいです。

ボックス上に囲われたスペースですから、メンテナンスは前からのみとなります。ですから、建具を付けなければなりません。

仕上げについてはこの建具全面は、スチール曲げ加工のフレーム下地に裏当て高透過ガラス6mmとグレーペンミラーの二重構造で構成されています。(図面上建具フレーム:スチール曲げ加工焼付け仕上げ

作図ポイント

ポイントとしては、やはり開口部が大切です。

モニター開口面には高透過ガラス6mmをくり抜き加工して鮮明な映像を見せるようになっています。ただ、表面がグレーペンミラーですから鮮明といっても無理があるでしょう。

これについてはショップのムード出しであって、ビジュアル演出の動きで人を引きつける装置とお考えください。 前述したようにモニターのメンテナンスについては、ミラー面全体を建具として開閉できるような納めはかなり理解力が必要です。

この辺りは、しっかり読み取るようにしてください。 また、丁番を一切見せない納めについても同様です。複雑な曲げ加工の金物が読み取れますので図面をしっかり見てください。

以下の作図は、このボックスの縦断面詳細図です。上の平面詳細図と平行してみればもっと理解が深まります。

まとめ

今回は、かなり厄介な図面です。私の説明も思ったようにいかなかった気がします。(ご容赦を!)ただですね、私も金物屋さんに教えてもらったので描けたんです。ですから偉そうなことは言えません。

ただ、かなり高度な仕口と納めになっていますので、皆さんと共有したかったひと言です。あなたもいずれはこのような図面を描くときがやってきます。 将来を見据えしっかりお勉強してください。以上!

お願い致します!
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