サイトアイコン 図面屋.com 店舗設計詳細図「虎の巻」

汎用性のある預かり什器の作図事例

物件名:コルディア 松坂屋 上野店_2006.07
■サイズ■仕様
W2000×D650×H2188
その他図面参照
開き戸: 黒檀材(柾目-横)染色 クリアーウレタン仕上
内部:木工化粧板仕上げ
取手 : 14×24mm SUS ビーズブラスト仕上
インロー式取付
その他図面参照
■備考

作図解説

この作図事例は、物販店のレジエリアに設置されることの多い商品を一時預かるための預かり什器です。

収納としても使用されますので、店舗だけでなく住宅の家具としても十分使える汎用性の高い什器です。

仕上げは、クリアウレタン塗装といって、光沢がある外観となり高級感を感じさせてくれます。また、取っ手は「ビーズブラスト」という特殊な表面加工を施して、ウレタンクリアの仕上げと、とても相性が良いです。

※ビーズブラスト:ガラス製ビーズなどの細かい粒子を空気と混合させて、金物の表面に当てる仕上げ方法です。

収納機能については、ショートジャケットからロングコートまでのサイズに対応出来るようにハンガーバーを固定しています。

扉には、上段は開き戸とし、下段は折れ戸を使用しています。

というのも、レジエリアは非常に狭いスペースなので、、スタッフの動きを考え無ければならず、必然的に折れ戸を洗濯しなければならなかったのです。

折れ戸を紹介するのは、久々ですが、この納めも基本的なので、是非覚えておいてください。

その他、この預かり什器については、難しい納めはありませんが、折れ戸で使用しているレールや付属金物には取り付け位置や、扉同士の隙間サイズに推奨する数値があります。

以下の作図を参考にしてください。
一般的な開き戸の数値とは若干異なる箇所もあるので、良く確認した上で設計するようにして下さい。

部分詳細図

a部詳細図で表現しているのは、別注取っ手の納まりです。壁面固定の棚で良く使っているインロー式の方法で取り付けてあります。この作図事例で使用した折れ戸用のレールと付属金物を下記に添付しておきますので、参照下さい。

まとめ

如何でしたか?何でも無いような什器もしっかり買うと気持ちが良いものです。クライアントにも喜んで頂けますが、ちょっt注意も必要です。

それは、取っ手を別注したときに、デザインを意識し過ぎて肝心の機能面を忘れることです。

良くある失敗ですが、取っ手と扉間の寸法です。握った時点で、5mm〜10mm程度の余裕を持たせた隙間サイズにして下さい。

お願い致します!
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