■サイズ | ■仕様 |
W1614×D150×H1614 図面参照 | 吊りボックス・ステージ:木工ウレタン塗装仕上げ 固定棚・仕切り:t=10クリアガラス |
■備考 | |
20.05.08更新 |
背景
この頃(2007年)急速に増え出した高齢者の介護施設でしたが、私が手掛けた施設には、最先端の医療が備わっていたり、高度なサービスを受けることができるようになっていました。
施設自体の設計には参加せず、施設内の多くの家具のデザインから実施設計までを担当しました。
作図内容
この壁面パネルは、小さな木目パネルを市松模様に貼り間接照明を付けた、言わば壁面を彩る意匠パネルです。無味乾燥とした壁面には不可欠な装置です。
そして、このような木目を活かした市松模様にする手法は、大なり小なりあらゆる所で使われていています。現在でも活躍の場は多くあると考えます。
素材を変えることで多くのバリエーションが考えられることも、内装をしている我々にとって都合の良い装置です。(笑い)
この事例では、アクセントとして左右に真鍮の角棒を埋めこんでいます。(見えにくい?)余りぱっとしませんが、これもデザインです。
仮に汎用性を考えるとしたら、このパネルに切り文字サインなどを取り付ければ、受付カウンターバックに使う事も可能ですね。
背面には化粧パネルより200mmづつ小さくした突き出し用の木製の角材を取り付け、この上下に間接照明を取り付けています。(上記断面図参照)
また、設計した当時の照明器具は、蛍光灯タイプでした。しかし、すでに器具が廃盤となっていたので、現在の照明器具に替えて図面を若干調整しています。
取り付け方法は簡単で、固定用の角材を壁面にビスで打ち込んだ後にパネルを差し込むといったとてもシンプルな収めとなっています。(下の取り付けスケッチを参照下さい)
この角材を使った取り付け方は、このようなスタイルの化粧パネルでは基本中の基本といえる手法なので、是非覚えておいて下さい。
しかし、もう一つ何にでも応用できる固定方法があります。それは「ドッコ式固定」と言いまして、こりらの方が理想的な固定方法だと感じます。
簡単にいいますと、同じ角度で斜めにカットした部材を、互いに引っ掛け合わせて固定する方法なんです。略図がありましたので参照して下さい。
この固定方法は、絵画用の額縁を設置することや、家具などを壁面固定するなど、とても汎用性あり利点とも言えます。ただ、注意しておかなければならない点が一つあります。
このドッコ式では、取付るパネルなどを上から引っ掛ける手法なので、上部にある程度の空きスペースが必要であって、天井ギリギリに取り付けたりすることは出来ませんので注意しておいて下さい。
そこで、今回の作図事例を上記のどっこ式固定で、作図修正をしてみました。以下参考にしてください。
作図の注意点としては特にありませんが、この事例についてもそうなのですが、どの照明器具でも必ず安定器がついています。器具の収めに目が行き過ぎて、安定器の事を忘れがちになる方が、たまに見受けられますので、必ずセットだと意識して作図を進めるようにしてください。
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