■サイズ | ■仕様 |
W1600×D800×H860 図面参照 | フレーム:t=1.5mm SUS曲げ HL仕上げ 天板:t=10mm 高透過ガラス 芯出しフレーム:SUS HL仕上げ+芯出し天板:フェルト張りパネル |
■備考 | |
2020.08.27新規 |
作図説明
今回の作図事例は、オープン棚什器の詳細図です。一般的には、ダボ式によって中棚が可動するタイプのオープン棚什器が多いですが、この事例では、スライドレールを使って引き出すタイプの中棚になっています。
ちょっと珍しいパターンですが、商材によっては必要不可欠だったと推測します。
什器の仕様としては、本体も中棚も全てステンレス製となっています。各部の納め方などは、ひとつの参考例となると感じたので紹介することとなりました。
木製のオープン棚什器と大きく違う点は、什器サイズが大きくてもスチールフレームなどをスリムにすることが可能となる点です。これは木材よりも強度がある鋼材だからこそ出来る利点と言えます。
この事例では、この利点を活かした天板フレームや中棚の見付けなどの納めをご紹介するので、是非とも覚えておいて頂きたいです。
什器の基本フレームは、40mm×40mmのステンレス角パイプ組で構成しています。2枚ある引き出し式中棚の間には、少しでも重厚さをおさえるためにフレームより小さめの20mm×20mmのパイプを使用しています。
中棚には、芯出し(置き式のトレ)を設置していますので、陳列する商品によっては取り外して使えるようにもなっています。
では、まず天板フレームからご説明していきます。
40mm角の支柱間には蛍光灯タイプの照明を取り付けています。照明カバーと天板のガラス受けとを兼用できるように曲げ加工して、無駄な下地材をなくしています。(a部詳細図、c平断面図参照)
また、この天板フレームは40mm角の支柱の上に固定する方法をとったので、支柱上部に30mm×30mmの補強柱を溶接止めしてあります。これは支柱間に照明カバーを溶接止めする方法よりも各コーナー部分が綺麗に見えるようにしたかったからです。
続いて引き出し式の中棚です。
スライドレールの片側を取り付けるために、中桟として30mm×20mmの角パイプを溶接固定しています。これはスライドレールを隠す目的もあるので、四方に取り付けてあります。(a部詳細図)
また、フラットバーと曲げ加工したプレートを組み合わせたおかげで、5mmの見付けサイズを可能にしています。(b部詳細図参照)
使用したスライドレールの情報を添付しておきますので参照下さい。
スライドレール:スガツネC2431
作図の押えどころ
この作図は、かなり神経を使って描きましたので、是非覚えるようにしてください。押えどころとしては、a,b,cそれぞれの部詳細図です。
特に、スライドレールを使用した芯出しなどの寸法出しには気を使います。クリアランスにはシビアな寸法取りが必要となります。普段はここまで描きませんが、この作図は、かなりのものです。
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