■サイズ | ■仕様 |
W450×D450×H1350 図面参照 | 本体:シナ材生地+CL仕上げ サインボックス:t5mm乳半アクリル5面体 |
■備考 | |
2020.10.15 |
背景
2000年代初めでしたか、先輩に紹介でレナウンの関連ブランド、特に百貨店での設計を依頼されて、かなり手掛けたような記憶がありますが、今回も同様にイクシーズか、シンプルライフの売場だったような気がします。
設計と言っても、そのほとんどがマニュアル有りきの仕事でしたから、私には、かなり楽な仕事でした。
作図説明
什器トップの天板部に行灯サインを取り付けたオープン棚什器です。百貨店ブランドでは当時この手法が多く採られています。
また、この什器の高さが1350mmですから、基本什器サイドに設置してブランドサイン表示でコーナーの視認性も高まります。
さて、その造りと言えば、弁当箱の形にした乳半アクリボックスを天板にビス固定して一体化にしています。この行灯ボックス付きの天板を上部から落とし込むようにして取り付けました。
本体上部には天板受けと補強を兼ねた角材を固定して強度と安全性を向上させています。天板とアクリボックスを固定しているビスを隠すことも出来るので、見た目にも綺麗な外観となりました。
ただ、熱抜き穴の位置については再検討する必要があるかもしれません。1350mmと比較的低い什器なので、天板に明けた熱抜き穴が丸見えになり、ここから埃が入って内部が汚れるおそれもあります。
改善案として考えられるのは、乳半アクリボックスの底面に小さな穴を4隅に開口するかです。
参考までにアクリボックスの底面に開口した場合の詳細図を、上記添付しておきますのでご覧下さい。ご理解になれますか?
同業者でない限り、お客様が下から行灯の底をのぞき込むことはまずしないと思われるので、天板に設けるよりも良いかもしれません。
最後に、今回はアパレルの売場でした。ただ、このような事例だと、アパレル売場だけではなく、バッグやアクセサリーなどの雑貨類の売場でも使用出来ると考えます。
売場に並ぶ他の什器と差別化できるし、ディスプレーなどにもってこいの什器ともいえます。また、4本ある支柱の内2本は、L型になっていますが、意匠上の問題がなければどちらかの形状で統一しても良いでしょう。
作図での注意点としては、行灯内部の照明器具をメンテナンスする場合、天板ごと取り外しすることがあります。この場合、配線も含めメンテナンスできるように十分な長さを確保しておく事が肝心です。
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