■サイズ | ■仕様 |
W4288×D170×H2120 図面参照 | 枠:木工下地オイルステン拭き取り仕上げ 引き戸:木工下地オイルステン拭き取り仕上げ+装飾ガラスFIX |
■備考 | |
20.05.11更新 |
作図説明
ホテルや結婚式場などのパーティー会場では、人数によって部屋の広さを変えるために、可動式の間仕切りを設置していることが多くあります。
今回ご紹介する作図事例は、可動式の間仕切壁と同じ考え方の、壁ならぬ間仕切り引き戸の作図詳細図です。実際には、広い飲食店のスペースを個室として使用したいというクライアントからの希望でした。
2部屋ある個室のそれぞれに3枚づつの引き戸、これは出入り口用。そして、個室間には2枚の引き戸を間仕切壁として使用しています。(下図参照)
この個室を分断する間仕切用引き戸だけは、倉庫内に収納できるように考えました。ちょっと厄介でしたがなんとか収まったって感じです。
a,b部詳細図で引き戸と化粧扉などの各部寸法と位置関係を大きめに表現していますので参照ください。
2,792mmの開口寸法に対して、2枚の引き戸では若干大きめのサイズとなっていますが、収納時の手間を考慮してワイドを、1,450mmにしました。また、閉鎖感を与えないように中窓を取り付け、窓ガラスの素材には装飾ガラスを使用しています。
2枚構成の引き戸にしたことによって、かなりの重量と感じ、その為に引き戸レールは重量用タイプを設置し、スムーズな開閉を促すために、引き戸底面に戸車を付け、床面にはガイド用レールを取り付けることにしました。
引き戸を作図する上でのポイント
まず、ホールから各個室へ入る3枚の引き戸と、個室の間仕切用引き戸との接点です。わかりやすいように拡大したe部詳細図を見ていただくと、赤ラインでストッパー用ピンを表記しています。
これは、床面にあるガイド用レールの溝にφ3mmのピンを差し込むようになっていて、引き戸がこれ以上左側へ行かないようにしています。引き戸の底面部スケッチを添付してるので参照してください。
もちろん、上部の吊りレールにもパーツとしてストッパーがあるのですが、引き戸の重量を考えて補助ストッパーとして取り付けました。
次に、引き戸を収納する部分の化粧扉です。上記のf部詳細図をご覧ください。この化粧扉は開口枠としての役割もあるので、引き戸が当たる箇所にはクッション材を取り付けています。
また、開閉にはプッシュラッチを取り付けているので、引き手などは取り付けること無く簡単に開けることができます。
作図の注意点としては、引き戸を収納する際に、まず化粧扉を開るわけですが、その時に化粧扉前にある引き戸を一旦左側へ移動させて空き空間をつくる必要があります。
その為、上部の吊りレールと床面のガイドレールには空き空間分を足した長さにすることに注意しておいてください。この作図事例ではa,b部詳細図に表記している170mm分が上記の空き空間分の寸法となります。
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