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間接照明を施した柱巻きの作図事例

アクトスポーツ長岡店   2011.03
■サイズ■仕様
W1060×D1060×H2850
図面参照 
行灯造作:木工化粧板仕上げ
柱:シャッターパネル取り付け
■備考
2020.02.19更新

作図説明

今回ご紹介するのは、柱巻きボーダー詳細図です。トップの三面図を見ていただく限りでは、ごく普通の木工ボーダーを取り付けたコーナー柱となってます。

ただ、四方に巻いたボーダーを、一面だけ縦にも落として特徴付けをしているようです。珍しくはありませんが、これも、光演出を利用した手法だと感います。

ここでの商品展開は、柱に組み込まれたシャッターパネル、また柱に示された各メーカーのロゴサイン見れば、スニーカーだとうかがえます。

詳細図を説明する前に、トップの作図以外の詳細図をして必要な図面を載せておきますので、2枚の図面を見ながら以下を読み進めてください。

まず、a部詳細図をご覧ください。これは、四方に巻いたボーダーの一部を縦に落とした柱の断面図です。

そのディティールは、これを見れば理解できると感じます。乳半アクリの固定方法と柱の4面に取り付けたシャッターパネルの収めの一部を表現しています。

この店舗(スポーツショップ)は、フロアが広くて、コーナーの商品展開や各ブランドの位置づけは、確かに難しくなります。それを解消するために、アイキャッチャー的な柱巻きは救いとなります。

それでは、次に行きましょう。

トップ画像の右上に描いているスケッチは、木工ボーダーとコーナー柱の組み方を簡略化しています。 ちょっと拡大しますね。

基本的に「ア」のグループと「イ」のグループの2つパーツに分けて取り付けるようにしました。 詳しくは断面図を見ながらご説明していきます。

まずはA部断面図ですが、壁面上部に角材をビス止めしたのちに、木工ボーダーを差し込む方法で取り付けています。

しかし、このままではボーダーがお辞儀をする可能性もあります。 ですから、ジョイント部断面図で表示しているように柱に固定したスチール製Lアングルをインロー式で差し込みます。

それから、内部からビス止めする方法をとりました。

かなり以前の物件ですのでの定かではありませんが、天井へのビス固定が何らかの理由で不可だったことから、この取付方法になったと思います。

もう一度、上のスケッチを確認しておいてください。「ア」と「イ」のパーツ分けと同色の色に変えて表現しています。

続いて、B断面図については、コーナー柱部を切断したところを表しています。 インロー金物がどこに差し込まれるかがわかるでしょう。

コーナー柱とボーダーとのジョイント方法は、ボーダー内のサイズが100mm程度しかないので、収めについては、苦労しました。頼りは壁面のみです。

以下は、大まかな組み立てスケッチです。苦労した甲斐あってしっかり収まりましたが苦労も多かったように感じます。収めは日々の努力とも思えますので、毎日が精進です。

後記

今回の事例でご紹介したボーダーの取付方法は、天井面への取付が不可だったので特殊な収め方にしました。 こういった条件のある物件は希ですが、たまにあると思います。ですから、ご理解頂けるよう努力ください。

シャッターパネルにはメーカーごとに様々な仕様のものがあります。 この事例では積水樹脂株式会社のアイラインEL-Sを使っています。

※現在では製品名がフェイスラインと変更となっていますので、下記のURLを参照下さい。 積水樹脂株式会社フェイスライン:https://www.sekisuijushi.co.jp/products/list.html?building

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