サイトアイコン 図面屋.com 店舗設計詳細図「虎の巻」

《柱サイン》汎用性のあるファサード行灯ボックスの作図事例

店舗のイメージアップも期待できるビジュアル行灯サイン

物件名:志摩観光ホテル ブティック_2016.05
■サイズ■仕様
W1120×D427×H2500
図面参照
フレーム:スチール曲げ加工+OP塗装仕上げ(ダークブラウン)
Gスクリーン:t=8透明ガラス+t=5和紙+t=8透明ガラス
バック壁面:LGS+PB12.5 2重貼り+塗装仕上げ(白)
LEDテープライト照明取付(FX-LED2-WP-3000K)
L=2300(+10クリア)
■備考
2019.11.27更新上級編/難易度:★★★★★

作図解説

百貨店などにも通じるところがるファサードの行灯ボックスが今回の作図事例です。フォルムはシンプルで良いのですが、その納めがとても厄介だったので参考に!って思って投稿しました。

まずその位置を確認するために平面プランを以下に添付しておきます。赤のマーキングが今回の作図場所です。

平面図

店頭の柱前に、設置したL型の形状で行灯ボックスには、合わせガラス仕様としてます。と言うのも、二重ガラスの間に今回は和紙を挟みました。

この見えがかりがとても良く、店の格を上げるだけで無く、商品イメージも感じてもらう効果も期待でします。また、様々なイメージビジュアルを施しているそ店舗も多く見受けられます。

納め方についても、基本的にはガラスサッシュと同じ構造ですので、難しく考えることは無いです。一般的なフレームやスクリーンの納めの基礎知識があれば、問題はありません。

作図ポイント

では、上の a部詳細図を見ながら縦フレームの納めとスクリーンの取り合いをご説明してきます。フレームは、スチールの曲げ加工したものを上下、左右に使用します。

最初に、天井から吊り式の上部の横フレームを仮で取り付けます。
固定はまだしません。

次に、縦フレームを壁面と床面に固定します。

どちらのフレームも事前に工場で造り上げておきます。

そして、製作時に溶接しておいたLアングルを使い、壁面にはビスで床面にはアンカーボルトを使って仮固定しておきます。

取り付け自体は最後になるのですが、スクリーンは和紙を8mm厚のクリアガラスで挟み込んだ合わせガラスにして、おさえ縁にて取り付けます。

続いて、b,c断面図で、上下のフレームについてご説明していきます。

取り付けの順番として、前述したように、天井面の横フレームと床面のハカマを取り付けます。その後、左右の縦フレームを取り付けるのです。

天井面の横フレームは、縦フレームと全く同じ形状で、溶接したボルトを用いて天井下地に固定しています。

床のハカマは他のフレームより高さが大きくなっていますが、一般的なフォルムでかまいません。最終アンカーボルト止めとします。

ただ、曲げプレートだけでの構造では、強度が低くなるので、補強用の角パイプを下地に組み込んでいます。

注意としては二つあります。
まず、ハカマには縦フレームを固定するLアングルと重ならないように切り欠いておく必要があります。

次に内部の熱抜き処理のために、上部のフレームには直径20mmの開口を80mmのピッチで開けておくようにしました。

まとめとして

スチール曲げ加工は様々な様式がありますので、今回が成果ではありません。見直してみると所々、『ヤバイ!』ってのが在りますので、あくまで参考として捕まえてください。

さて、今では、もう古くなったこの合わせガラスによる演出行灯サインですが、使い方にとっては、とても汎用性を感じます。

これほど大きなモノでは無く、コンパクトな使い方も否めません。後はアイデアが勝負でしょう。最近はクリアアクリも質が良くなってます。おまけに軽量です。

この装置の使用頻度は、もっと上がると感じますので、読者のみなさんも自分なりのデザインをご披露ください。では、長い間お疲れさまでした。

お願い致します!
↓ ↓ ↓


モバイルバージョンを終了