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《柱巻造作》共通サインパネルを施した柱巻の施工図事例とチリの話

サインを取付ける柱はシンプルなデザインで!

さて、今日は環境設計の中でも重要な”柱サイン”について進めていきます。

ぱっと見、それほど大した柱ではありませんが、柱には大体サインなるものが付いてきます。

ですから、柱自体はシンプルなデザインをお薦めします。

これなどは、バブル期の代物なので、やや豪華に設計しました。

施工屋の儲けどころとなりますね!(笑)

この頃は、大阪市内の百貨店は、改装ブームに入っていたようです。

私も、百貨店の仕事を着手しはじめたこでした。ちょっと新鮮でした!

それまでは大型商業施設の環境設計をしていたので、この程度の百貨店改装は手慣れてました。

しかし、夜間の現場調査はしんどかった。

阿倍野某百貨店 ミセス売り場_2008.09

作図説明

百貨店の仕事は、好き嫌いは言えません。クライアントからのリクエストは素直に受けます。

コスト豊富な時期でしたから、今回のような、俗に言う「環境柱」などは、デザインからもスタートできる状態で、結構期待されてました。

次に進みますね。

百貨店環境設計には、決められた約束があります。

まず、柱の統一感です。

例えば、今回の事例です。百貨店には、各コーナーって有るんですよ!

みなさん、よくご存じだと思うのですが、例えばミセスコーナー、フォーマルコーナー等々です。

この事例でも一緒であって、柱前に木目風のシート貼りをして、中央にはセラミックタイルなどを貼ります。

最後にコーナーサインを取り付ける。といった内容ですよ。

ただ、事前にクライアントから頂く展開図などでは、絵面だけで処理出来ますが、私の仕事は、それをどう納めるかが勝負なのです。

上記の作図は、断面詳細図となりますが、まず図面を読み取ってください。

ここまで描けば、もう施工図といった方が良いでしょ。

まず、柱コーナーの化粧下地として、LGS組み+PB貼を描いてから、金物の見切り材を描いていきます。

そして、セラミックタイルの圧着貼り描き、一応は終了です。

この頃は、作図を描き慣れたといえども圧着ボンドの厚みまでは知識が無かったような・・・・。
約3mmも取れば良いでしょう。

そうなるとタイル厚みを考えて、四方に走る15mm×15mm角パイプでは、きっと納まりきれない!と感じます。

といった細かいところまで意識します。

まあ、ある程度、描いておけば、後は現場対応としたいところです。

作図上での注意点!それは『チリ』

前述の続きになりますが、上記断面図にマーキングを見てください。

圧着ボンドとも関係しますが、先ほど納まりきれないと言いましたね。

現状の断面図は納まっています。

ボンドのことは、ちょっと置いといて、角パイプとタイルの「チリ」が、1mmです。

これはまだ経験の無い私が描いたのですが、間違っていまねす。せめて、3mm欲しい!

となると、圧着ボンドが、3mm。セラミックタイル厚が、11.5mm。

そうなると、14.5mmとなりますね。15mm×15mm角パイプでは厳しいです。

私だったら、18mmの「チリ」を取ります。

ここからが重要です。

何にでもとはいいませんが、内装に関わっていたら絶対出てくるのが、「チリ」です。

これにはかなり神経をとがらせてください。

例えば、今回のようなことは!

建具枠と壁面の「チリ」ミラーパネルの枠とミラーの「チリ」などですが、これを間違えるとちょっと厄介で、作図修正となることがあります。

追々話していきますが、みなさんは今回の事例で一度考え手いてください。

最後に、サインですが、これは問題なく納まります。

お願い致します!
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