■サイズ | ■仕様 |
W806.4×D110×H2188 図面参照 | 枠:t=3.2mmスチール平板焼き付け仕上げ(白) 建具:木工化粧板仕上げ |
■備考 | |
初心者〜中級者/難易度★★★☆☆ |
作図解説
今回の作図事例は、メンズアパレルショップのサービスカウンター詳細図です。本体什器ベースは、ウォールナット仕上げとしアクセントとして、スチールの素地を生かした意匠的で仕上げました。
アクセントとなるスチール素地仕上げに、六角ナット取付けショップの環境と合わせました、メンズショップの荒っぽさを感じさせます。
六角ナットの他にもビスを含めて3種類の化粧ナットが取り付けてあります。これらの全てが実際に固定用として使われているのは数カ所だけで、その他は、ダミーで、これも意匠です。
アウトドアショップなどでもよく使われるテクニックですが、最近ではあまり見ることはなくなりました。
2台のレジを設置するためにワイドが2600mmを超えたサービスカウンターになり、サイズ的にもインパクトある什器となっています。
正面の腰には、小物やアクセサリーなどをディスプレーできるように、ショーケースを設けています。
レッスンポイント
それでは、全体像が見えたところで、このサービスカウンターの機能についてお話ししましょう。まず、立面図を確認してしてください。
まず、オープン棚、抽斗、可動棚、芯出しとなった機能が読み取れます。そして、その機能が以下の断面詳細図となります。
図面精度は、あまり良くないのですが、読み取りは可能かと思われます。どの断面詳細図も、いつも説明している内容の作図です。
違いがあるとすれば、中央部分に取り付けたショーケース内の照明配線経路を確保するための配線ボックスです。ここは注意しましょう。
それでは、厄介なショーケース取付けの部分を説明しましょう。ここは大切なポイントとなります。
上の作図は、ショーケース部分だけを拡大した図面です。ここでは、平面断面図、正面図、各縦断面詳細図があります。
造りについては、以下の平面断面図をご覧ください。
ケース扉は、クロームメッキ仕上げの角パイプフレームに5mm厚の透明ガラスを押さえ、金物にて固定しています。金物フレームの扉は、それほどの重さはなので普通蝶番で十分でしょう。
そして、可動ガラス棚を受けるダボがあります。尚、フレーム両サイドの40mmのフラットバーは、意匠です。ここで、縦断面詳細図も平行して見ていきます。以下参照。
ケース内部は、両側面をミラー貼りにしています。映り込みよる錯覚効果を活用して、少しでも広く見せる工夫をしています。
照明は上部ミニダウンタイと足元蛍光灯器具の2箇所にとを取り付けました。ただ、足元の照明が外から丸見えになるので、乳半アクリをカバーとして落とし込んでいます。
それでは、最後になりますが、各断面図の下部にある配線用ボックスには、メンテナンスも必要とされるので、ボックスの天板は、取り外しが可能な落とし込み式にしました。
内寸を128mm×81mmの配線スペースとしては十分なサイズを確保したので、安定機の設置も可能です。
まとめとして
今回の作図事例で、大切なのはレジカウンター中央にショーケースを取り付けたアイデアです。
ディスプレーとしては若干低い位置にありますが、お客様の煩悩をくすぐる商品を展示しておくことで、売り上げが確保出来ます。
作図については、まず問題なく誰にでも描けるでしょう。ただ、ショーケースを描くのは、若干の努力が必要です。
分かりづらいことがあれば、サイトのお問い合わせから質問ください。出来る限り協力はしますので!余田和でした。
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