■サイズ | ■仕様 |
W≒1700×D≒500×H2800 図面参照 | サイン盤面:スチールプレート下地ロートアイアン仕上げ ウインド内壁面:LGS.PB下地スタッコ仕上 アイカ33(磨きなし) |
■備考 | |
20.05.07更新 |
作図説明
今回の作図事例は、デザイン要素が強いので余り参考にはなりません。しかし、ショーウインドの収め方は、かなり勉強になると思われます。ですから、しっかりご覧になってください。
施設内において視認性が高い位置に、このようなインパクトのあるショーウィンドはかなり目を引き、マグネット効果もさることながら、お客様の好印象を期待できます。(まあ、好みにもよりますが)
このショップの位置環境が、わかるように平面図を用意しましたので参照下さい。ピンク色で囲った部分が今回のショーウィンドを設置した場所で、お客様の導線を赤い矢印で表現しいています。
ショーウィンドの外観は、全てスチール下地のロートアイアンで仕上げ、内部をスタッコ塗装にしたハイコスト仕様になっています。また、商品のディスプレー方法にもこだわりの一工夫が成されています。
それは、クランクした丸パイプを前後に配置し、ハンガー掛けした商品をランダムに配置する事で、動きのある見せ方を可能にしたところです。これらの丸パイプは、水道管の接続方法と同じように直管とコーナーパーツとを組み合わせ、固定位置は、天井と壁面で処理しました。
しかし、振れ止め対策と強度を再検討することとなり、この部分の詳細図は保留扱いとなってしまいました。ですから、今回はお目にかけられません。
続いては、ショーウィンドのフロント部についてです。(a 部詳細図を参照下さい)
ショーウィンドの左側には内照式の抜き文字サインを取り付けてあります。抜き文字サイン自体は一般的な収めなんですが、特に注目していただきたいのが、そのメンテナンス方法です。
まずは、正面からのメンテナンスにいたった経緯からご説明します。ショーウィンド内の奥行きが500mmに対し、おまけにディスプレー用の丸パイプが設置されていることから、作業出来る有効寸法は、たったの272mm程度しかありません。
これでは、フロントのガラス建具を開口して、手作業でのメンテナンスは、かなり厄介です。LED照明ですからメンテナンスは必要無いかとも思ったのですが、やはり却下となり得るために考えたのが、次に記してます。
スチールのサイン盤面下地に、事前にマグネットシートを取付けます。メンテナンス時は、フロント盤面全体を取り外すことで解決!
良かったことは、盤面に不要なビスなどが無く、スッキリとした見え方になったことです。これがもとで、ショーウィンドも同様に正面からのメンテナンスとなりました。
開閉は、ピアノ蝶番取付けにて処理をしました。収めとしては抜き文字サインの箇所よりも簡単で、40mm×40mmの四方フレームと8mm厚のガラスで構成した框戸を採用しました。
また、開閉方法もプッシュラッチを戸当たりに取り付けたので、取っ手等も不要となっています。もちろん、鍵は付けました。
最後にそれぞれの断面図を入れときますので、参考にしてください。デザインは別として、開閉式のショーウィンドウの収めは、読者様の勉強になると感じ投稿しました。
関連記事として以下サイトに今回の作図事例が反映された店舗作図全集がご覧になれます。
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まとめ
内照式の抜き文字サインは、突起物がなくとてもスッキリとして綺麗な見え方になります。その反面、サインの盤面プレートをレーザーで抜くことになるので、コストは、結構かかります。
見栄えはいいですが、コスト調整により変更せざるを得ないこともあるので、使う場所を選んで使用することをお勧めします。尚、サインについてはこのサイトに多く投稿してますので、そちらの方もご覧ください。
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