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《建具》厨房区画出入り口に設置した木製引き戸の作図事例

これまでにも、厨房区画出入り口で、設置した引き戸は多く描いてきました。今回も物件は違えど同じような仕様の引き戸です。

ただ、飲食全般と違って火を使うことが、少ないコーヒーショップなどでは、特に不燃仕様の引き戸は必要ないかと思います。ですから、この現場では木製建具を使いました。

建具を描くことに慣れていない図面初心者の人には、この図面なら理解できると考えますので、参考にして頂いたら幸いです。

進める前に、一度ゆっくり目を通しておいてください。それでは次に進みます。

■サイズ■仕様
W800×D170×H2100
図面参照
枠:建具同色ラッカー塗装仕上げ
建具:メラミン化粧板貼り(日本デコラックスKDD-G399-TS)
ドアチェーン取付(タカトクCW-84)
■備考
難易度:★★☆☆☆/初級編

作図解説とポイント

まず、平面図があって、立面図、そして断面図がありますが、見た目には、とてもシンプルな造りです。普段、よく描く片開き建具をスライド式にした感じです。

三面図自体は、問題ないと思うのですが、押さえておきたいポイントととして、以下の2枚の断面詳細図があります。

それが、今回の作図のポイントです。

まず、作図を読み取ってください。そして、以下の図面がどの箇所を描いているの?から始めてください。

上部には、建具枠が見えています。そして、そこにはスライドレールが確認されますが、注意することはそのレールの吊り元です。こちら側は、厨房側なのでレールは、丸見え。特に隠す必要もないのでこうしておきました。

次に、下部を見てください。

厨房の床上げ部分があり、そこには、水返しと建具下に取り付けた戸車が見えます。この辺りが、作図ポイントになります。ここはしっかり描くようにしてください。

今回は、下部のレールはありません。手を抜いた作図のようにも感じますこれで十分通用します。吊り元をしっかり固定できれば、戸車はぶれません。

スライドレール、水返し、下部の戸車の関係をしっかり理解するようにしましょう。

次に、作図ポイントではありませんが、この建具には下部にガラリが付いています。厨房からの空気抜きみたいなモノで、熱抜きとも言えます。

ここでは、断面図しかありませんが、この詳細図も、大切な納めがあります。別に既製品でも良いのですが、サイズに限りがあります。

そういうときは、必ず描かなければならないので、覚えておくように!損はしません、自分のモノにするのも勉強の一環です。まぁ、ノウハウの引き出しを多く持っていたら、きっと役に立ちますから。

ここでも、厨房側とホール側は確認出来ますね。

尚、このサイトでもこういった事例を多く集めてあります。時間に余裕のある方は、一度検索して自分の引き出しを多く持つようにしてください。

知識やアイデアは、多くある方が肝心です。以上。

この建具を使用した、カフェの環境図はこちらでご覧になれます。

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