サイトアイコン 図面屋.com 店舗設計詳細図「虎の巻」

壁面を彩る演出照明の作図事例

■サイズ■仕様
W300×D280×H2400
図面参照
本体:スチールパイプ25×25組 メラミン焼付塗装
ガラスフレーム:フレーム:スチールFB5-38 メラミン焼付塗装
■備考
2020.05.14

作図説明

壁面空間を彩る演出用照明器具図の作図事例です。 無味乾燥とした壁面空間や床に光や映像を投影する演出をよく見ますが、今回の作図事例も同様、前述に似た手法ですが、あくまでもシンプル感をもって作図した演出用器具です。

売場には必ずといって壁面什器を並列で並べますが、これってなんとも言いがたいほど単純で変化がありません。それで思いついたのが、壁面に「アクセント」を付けるってことなんです。

仮に横並びに壁面什器が、何スパンか並びます。これでは、面白くないのでその什器と什器の間にこの演出什器を置いてみたのです。

25mm×25mmの角パイプフレームを組み、その上部にスポットライトを取付け、可変する型板ガラスで構成された簡易な構造となっています。設置台数は壁面什器のワイドや、台数にもよりますが、2スパンか3スパンに設置するのが理想的でしょう。

型板ガラスのニュアンスは、以下のような感じです。うっすら見えるあたりが良い雰囲気を醸し出します。まあ、このガラスに光を当てるってことなのです。

それでは、この照明器具にとって重要な型板ガラスについて説明しておきます。ガラス板の片面に凹凸のある型模様をつけたガラス板を指します。 レトロな雰囲気を醸し出す素材として人気があり、数多くの店舗でも使用されてきました。

代表的な例として、昭和初期の食器棚や建具にはめ込んだりしていた「昭和型板ガラス」があります。 草柄や星柄など多数の模様があり、味わいのある雰囲気を演出してくれます。

しかし、最近では生産の効率化によって型(品番)の殆どが廃盤になっているようです。とても残念ですがこれも時代の流れですね。

それでは、その造りについてお話しします。

前述した25mm×25mmの角パイプフレーム組みをベースに、照明部を取り付けるのです。型板ガラスを組み込んだスチールフレームをステイにボルトとナットに取付け、角度を自由に調整出来るようにしました。

これにより、壁面に投射される模様に動きを付けることが可能となります。 また、このガラスの裏面にカラーシートを貼る事で、また違った演出も出来きると考えました。

収め方のポイントは、スポットライトとガラスフレームまでの距離です。 スポットライトから照射される光が、ガラス全面に当たるようにフレームの高さと照明器具の位置を調整する事が重要です。

照明器具も集光タイプより拡散タイプが適しています。(照明タイプ検証図を参照下さい)

最後に、型板ガラスについての情報を掲載しているサイトがあるので添付しておきます。 ⇒  型板ガラス参照サイト:ガラスの種類辞典 

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