■サイズ | ■仕様 |
W840×D130×H2800 図面参照 | 枠:SUS・HL曲げ加工 扉:ST曲げ加工焼付け塗装仕上げ |
■備考 | |
難易度:中級者/★★★☆☆ |
作図解説
今回は食品売場に設置したスチールドア(SD)の作図事例としてご紹介します。
この図面は、食品売場の厨房への出入り口に設置したガラリ付きの鉄扉です。
建具上部には、排煙処理のためにスチール製のガラリが付いてます。
ガラリを含めた枠の高さは、天井と同じ2800mmとなるので、相当の重さになります。
そのため、開口補強用に上部と左右に60mm×60mmの角パイプを溶接にて固定しました。
開口枠は、建具の部分とガラリの部分とで形状が異なっているため、平断面図を2箇所描いています。
(詳しくは,以下拡大した詳細図をご覧下さい。)
建具の裏面には、建築工事で27mm厚のタイルを貼ることになっていましたから、ヒンジには重量用タイプのピアノ蝶番を選びました。
また、建具本体の重量を考慮してドアクローザーの取り付ける必要がありました。
しかし、従来のドアクローザーでは、売場側にしか取り付けられない事が判明したので、建具に内蔵できるコンシールドを採用しました。
納めのポイントなる部分を拡大詳細図として描いていますので、確認してみてください。
より理解出来ると考えますが、いかがでしょうか?(以下参照)
ガラリについては、ごく一般的なも仕様となってますので、作図のさいは今回の事例を参考にして下さい。
その他、この事例には、スチールドアを描くに当たって大切なことが多くあります。
例えば、開口補強金物と枠との取り合いや、仕上の見切り方などは、読者の今後の設計に大きく役立つ箇所です。
ですから、初心者の方はしっかり覚えておいてください。いざという時に大変便利と感じるはずです。
尚、以下はスチールドアに取り付けるドアハンドルです。
まとめ
スチールドアは、木製建具と違って、事前に細かい寸法取りをシビアにしておかなければなりません。
それは、現場施工時に調整出来るところが、木製建具に比べて極めて少ないからです。
そのため、作図上で、しなくてはならないことは、開閉シュミレーションです。(b 部詳細図参照のこと!)
尚、スチールドアのほとんどは、工場での製作となります。
まあ、あたり前のことですが、設計者の中には、こういったことも知らない輩が多いのも事実です。
以上、長々としたお付き合いありがとうございます。
また、乱文にて失礼しました!
↓ ↓ ↓