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ショーウインドウのメンテナンスガラスドアの作図事例

DIANA 静岡パルシェ店_不明
■サイズ■仕様
W600×D50×H2188
図面参照
建具:強化ガラス t=8+飛散防止フィルム貼り
ガラス蝶番:TTS-5016 綱島製作所
鍵:カムロックRFセット(右吊り元)クローム/clover
■備考

作図説明

内装設計で作図する機会がとても多いものに建具図面があります。仕様別に大きく3に分けると、木製、スチールやステンレス製、ガラス製が代表的です。

この三種類の中のガラス建具で代表的なのが、エントランスなどに設置されることの多いテンパライトドアです。フロアヒンジを用いた建具ですが、床にこのヒンジを埋め込むことが必須となります。

今回は、そのフロアヒンジ以外のガラス用蝶番などを使ったガラス建具をご紹介します。この事例自体は、ファッションショップのディスプレーウインドウでのガラスドアです。

ディスプレーは季節の移り変わりによって、ウインドウは変化しなければなりません。その際に開け閉めするドアが必要になってきます。要は、ウインドウメンテドアでもしておきましょう。

まず、平面詳細図ですが、開閉に必要なドアハンドルはありません。ちょっと気になりますが、ショーウインドウに取っ手は厳しいです。ですから、ドア左下に取り付けたキーを取っ手代わりにして、あとは吊り元に取り付けた蝶番だけで開閉するようになっています。

これだけでは、怖い気がしますが頻繁に使うことがないため、このような形に納まった気がします。次に縦断面詳細図を見てください。鍵が取り付けてあります。

基本的にガラスは、全て8mm厚の強化ガラスを使うことが前提条件になります。ショーウィンド内のステージの天板にはガラスとアクリル板の3重構造で、床面からLED照明によって光る演出を施しています。

このガラスドアを作図する上では、建具本体の納め方よりも大切なことがあります。ですから、ガラスドアの詳細はちょっと割愛します。

それほど大切なことは、吊り元の袖ガラスです。クライアントの指示でサッシに「ビスを見せたく無い」とのこと!

参りましたが、仕方が無いので苦肉の策で、吊り元の袖ガラスをケンドン式固定で考えました。このような納めもあるので注意深くお聞きください。

天井面に取り付けたステンレス上枠の14mm×14mm角パイプと32mm×3mmのプレートを溶接したサッシュと、ステージ上の溝で上げ落としにて取り付けます。(上のc,d詳細図参照)

上げ落とし固定ですから、ステージ上の溝深さと上部のサッシュ溝深さを設計時点で計算して、明確なクリアランスを取り、事例のように必ずシュミレーションをしました。

まあ、現場のガラス職人さんがよくお分かりですから、ここまで描かなくても良いのですが、何にでも「たたき」のようなものが必要なのです。いってみれば、現場での作業をスムーズに進めるために必要と考えたのです。(余談)

その他、建具に必要な付属金物について、少々。

建具本体は、蝶番指定の切り欠きとクリアランスに注意して作図しておいてください。参考までに、この事例で使用したガラス蝶番とカムロック鍵を下記に添付しておきます。

カムロック:クローバー カムロックRFセット

何かよいビジュアルは、無いかと探した結果ありました。リゾートホテルなどでよく見られる、一面がガラス貼りになった浴室の写真です。

イメージ画像引用元:住まいのオーダーメイド館
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