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《稼げる図面》虎の巻_001/一般的なカウンターの描き方

図面の価値を上げる

このサイトも、500近く記事を書いてきましたが、読者の皆さんには感謝のお言葉を頂いて満足しています。
ありがとうございます。

さて、今回から究極と言っては何なんですが、もっと図面を極めて頂きたいと考え、『金を稼げる図面』というタイトルを付けてより詳しく説明、というか図面の「こつ」みたいなモノを示していこうと思います。

昨今の仕事で、入手した図面があまりにも酷く、こんなんでやっていけるんか?っていう気になりこんなことを考えたわけです。

まず、以下の図面をご覧下さい。いつものように読み取りから始めて下さい。約15分で!

汎用性のあるサービスカウンターの作図

サイズ・仕上げは図面から読み取ってください。
図面としては、100点とは言いませんがここまで描ければ、十分ですし、百貨店でも通用します。

まぁ、実際はここまで描けなければ図面とは言えません。
そして、ここにはどのカ所を見てもとても大切な要素が含まれています。

図面を理解してもらったとして進めていきましょう。

まず、平面図にはその横に平面詳細図が2枚有りますが、何処を描いているか分かりますか?
立面図にそのカ所が指示されています。

次に、大切な作図が断面図2面です。
すでにこのサイトにも多くありますので、時間の許す人は他の記事を見るようにしてください。

図面は習うより慣れろ!です。

虎の巻として

虎の巻_その1
サービスカウンターの立面図となりますが、この什器は機能が命です。ですから、まず機能をしっかり覚えることが大切です。

実際の売り場は、雑貨店だったと記憶します。小物が多いので多機能なのです。描くのもちょっと嫌感走りました。(汗)

ここでの注意点は抽斗の描き方です。

それぞれ抽斗のワイド寸法が記入(≒378)されてますが、ちょっと手抜きですね。しかし、これには理由があってこう記入してるんです。

拡大してみました。

実は抽斗を各場合、抽斗と抽斗との隙間というか「にげ」が必要となります。私が描くときは、2mmのにげを描いて行きます。

となると、抽斗ワイドが小数点表現になるときがあって、逆に図面が見にくくなるのです。それでも良しとする人もいますが、小数点を何処で区切って良いか迷います。

だから、こういう描き方をします。経験からの結果です。

同じように、什器下部にあるストックボックスの開きドアも2mmのにげを付けます。
尚、この図面間違いは、抽斗の入る内墨寸法が記入されていません。駄目ですし、ミスです!

もうひとつ、≒で描くときは基本的に内墨寸法を計算してから、割り切れるかそうで無いかを確認してください。
単にザックリ計算で、≒では描かないこと!

虎の巻_その2


次は、断面図の描き方とその詳細部です。
断面図を描くときに、ハッチングで描くのとネタ入れで描くのとでは、見栄えが違います。まぁ、金はかかりますが、私は「ハッチング」でと言われない限り、ネタ入りで描くようにしています。

内のスタッフにもこれは徹底します。クライアントには感謝されること間違いなしです。

邪魔臭がりにはきつい作業かもしれませんが、慣れればハッチングの時間と一緒とは言いませんがそれほど時間はかかりません。そして、お金もしっかり頂けます。

ですから、図面屋を目指す方は、上の断面図をなぞってでも覚えるようにしてください。こればっかりは、「AI」では無理のようですから。

注意点は、天板にはネタが全て表現されていますが、その他のカ所は要所にだけネタが入っている。ということです。

虎の巻_その3


抽斗の断面図の描き方ですが、これについては様々な描き方があります。
私は永年上記の描き方で通してきましたが、クレームはなかったように思います。

これを真似れば、概ね問題はありませんので、是非ご自分のモノにしてください。
手ジャクリは絶対に描き忘れないようにしましょう。

若干底板の厚みが気になると感じますが、ベニヤ3mm有れば十分です。
尚、前板は20mmにしています。

取りあえず、以上です。

ながなとお付き合いありがとうございます。
乱文についてはお許しください。

お願い致します!
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