■サイズ | ■仕様 |
W1050×D30×H2400 図面参照 | 支柱:縦フレーム:t=5 SUS FB HL※溝加工 スクリーン:t=5mm クラッシュガラス+クリアガラス挟み込み |
■備考 | |
難易度:上級編 |
今回はミラーの銀抜き加工を利用した光演出についてお話ししましょう。
この手法はもう過去の産物となってしまいました。
しかし、使いようによってはまだまだ面白い演出が可能です。
話を進める前に、まずミラーの基本的な構造を理解する必要があります。
構造と言っても極シンプルですのですぐ理解できるでしょう。
そもそもミラーは、板ガラスに水銀膜を吹き付けて、その後防湿の為に銅メッキ、そして保護塗装を塗って作られます。
この工法を銀引き製法と呼び、最も一般的なミラーの作り方となっているのです。
この製法を応用し、水銀膜を部分的にを取り除いた加工を「銀抜き加工」というのでが・・・・。
それでは、本題に入りますので続きをご覧ください。
イメージ画像:ガラスをもっと身近により引用(現在ではサイトが無いようです)
イメージ画像(左側)は中央の円形部分だけを銀抜き加工したものです。
これでミラーの構造とその加工方法はある程度、理解いただけたと思いますがいかがでしょう。
この加工方法とLED照明を使ってライン状の光演出を施したのが今回の作図事例です。
次にその納め方をお伝えする前に、今回の作図事例での断面詳細図を載せておきますので参考にしてください。
作図ポイント
納め方としては、スチールの曲げ加工で作られた照明ボックス(LEDが入っているボックス)を壁下地材に固定した後にPBを張ってミラーを取り付けます。
ボックスの内寸法は、盤面(表面)とLED器具の距離を考慮して決定しています。
一般的に30mm〜50mm程度を離しておけば問題ないと感じます。
ここで、注意しておくことがひとつ・・・・・・。
単にLEDと盤面間の距離だけで決めるのではなく、壁下地材の事も含めてサイズを算出するようにして下さい。
一方、盤面のミラーついて、この事例ではくっきりなライン状の光演出ではなくアウトラインは若干ぼやけさせるようにしています。
きっと優しい光になり、魅了されると感じます。
そのために、銀抜きの幅を少し大きめに取り、裏面に乳半シートを貼る工夫を施しています。
この銀抜き加工はライン状から円形等のあらゆる形状にでも対応できます。
ただ問題は照明ボックスやミラーの割り付けで通常よりもコストが掛かると言う点です。
でも、壁面や天井でのワンポイン演出としては非常にインパクトがあり楽しい手法だと言えます。
是非、試して見てはいかがでしょう。
良いノウハウは、今後も続きますのでお楽しみに! 出戻りの純恵でした。
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