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スライド式壁面什器の図面事例

思いも付かないアイデアが!

ボリューム感が必要な店舗ってありますよね!

例えば、量販店の家庭雑貨店、塗装店、それに在庫を持たなければならないスポーツショップなどなど。

このアイデアもそんな店舗を設計してて思いつきました。

ただ、見てくえは良くないです。また、壁面が全て商品で埋め尽くされた店舗って重たい感じがしてイメージは良くないって感じます。

しかし、必要不可欠って言葉があるように,前述の店舗などはこんな壁面什器を望んだ結果です。デザイン性は全くありません。

機能オンリーです。

まずは、以下の什器図を読み取ってください。

作図解説

上の作図事例は、ホームセンターや、量販店の雑貨関連売り場で設計したスライド式壁面什器の作図事例です。

この什器の利点は、売り場となる什器(スライド什器)にストック機能を設ける必要がなく、陳列やディスプレイに活用出来るというところです。(使い方によって)

また、売場内ストックとしても大量の商品を収納出来る点もあげられます。

しかし、唯一の難点は、什器の奥行きが通常の什ものより倍の寸法必要な点です。

ですから、ある程度の広さのある店舗でないとこの装置は、使いこなせないと感じます。

注意すべき点といえば!

まず高さがある什器ですから、安全、且つスムーズに什器をスライドさせる事が必要です。

スライドの軸となる背面側什器の強度が重要課題です。

以下は、スライド式什器の断面詳細図です。しっかり読み取ってください。

次に進んでください。

注意点の一つ目に挙げた事項!

安全且つスムーズにスライドさせるためには、上部のレールと、底面のキャスターが重要となります。

レールについては、家具金物メーカーの既製品を応用して作図をしています。が、本来の用途はクローゼットの引き戸用なんです。

強度に関してメーカーに確認はしましたが、理論上では可能という返事しかもらえませんでした。

なので、実際に使用されたかどうかは、正直、定かではありません。

キャスターに関しては、必ず一方向のタイプのもので、しかも重量用を選ぶ事をお勧めします。

また、床面を傷つけない為にもローラー部分はゴム製か樹脂系が良いでしょう。

次に、二つ目の注意点について!

背面什器(ストック部分)の強度についてですが、重量のある什器をスライドさせるので見付を太くして強度を上げています。

倒れ止めとガイド用のレールだけですから、さほど重量が掛からないと感じます。

しかし、商品が陳列された状態では少なからず荷重がかかります。

ですから、見付寸法は40mmに設定しました。

その際ジョイント部見付の納めにも気を配って下さい。

いくら背面にあって隠れている什器でも見付にジョイントラインがあるよりも、綺麗に一つの面として見せた方が見栄えも良いです。

そのために、片方の什器の見付を勝たせてジョイントさせています。

図面内のb詳細図を参照して下さい。

最後に、今回の事例はかなり以前の図面ですが、売り場によってはまだまだ、活用できます。

しかし、全体の見栄えはあまり良くありません。もう少し知恵を搾らなければなりませんね。

お願い致します!
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