店内の重要ポイントとなる”モノリス” はインパクトが!
今回は、ブラックフォーマル売り場に設置したディスプレーボックスの事例を紹介しましょう。
確かに、H=3000nのボックスはかなり威圧がありますね!
しかし、この店舗はカテゴリー上、商品ボリュームが無く、それに内装も過剰な意匠も無かったので、あまり威圧は感じなかったように思います。
シンプルな空間に、何カ所か”モノリス” が点在していた感じです。(あまり良い表現では無いかも)
そのほとんどが現場での造作工事です。
ですから、紛らわしい図面は御法度ですので、かなり気を使って描きました。
それでは、作図を説明していきましょう。
■サイズ | ■仕様 |
W3000×D282×H3000 図面参照 | 壁面:LGS+PB下地塗装仕上げ ※メンテ扉(FR内):t=12化粧板仕上げ(クロス同色) サッシュ:スチール曲げ加工の上ニッケルサテン仕上げ スクリーン:t=10クリアガラスFIX+タペフィルム貼り(裏面) ※表面に飛散防止フィルム貼り |
■備考 | |
難易度:上級編/★★★★☆ |
作図解説
説明に入る前に、以下の平面詳細図を理解するようにしてください。
造り自体はシンプルですが、シンプルなだけに辛いのは、図面と現場でしょう!
まず、LGS+PBで92mm厚の壁面を立てます。
そして、その前に照明ボックスを設営するとになってますいった内容です。
図面中央に、14mm×32mm のロイヤルスリットパイプが見えますね。これが、この大型什器のシステムとなるのです。
これにハンガーバーや、可動棚などを取り付けて、ディスプレーに変化を付けるんです。
お分かりですか? ありがとうございます。
このディスプレーを際立たせるのが、上下に付いたシームレスラインです。間接照明取り付けですね!
簡単に言えばこれだけです。シンプルでしょう!!
しかし、納めはちょっと厄介!(泣)
って言うか、基本設計をもらって、特に明確な支持は無く、上下に間接照明と記しているだけ!
まるで紐解きのような作業でした。
この平面詳細図、あたまにたたき込んでください。
重要な作図というか厄介!
これ見るとちょっと嫌ですね!
特に、右側にある断面詳細図を見ると、すでに忘れかけた嫌感が戻ってきそうです。
要は、カタチはシンプルなのですが、間接照明を入れるというだけで、これほど手間の仕事に変化するのです。
左の図面は、この照明ボックスの背面です。
上下に、メンテナンス用のハッチが見えるでしょ!
実は、これを描くのがとても厄介だったんです。
以下に、拡大図入れておきます!
説明しますね!
まず、開口枠をLアングルで組みます。
次に、t=12mm化粧板仕上げの蓋をアングル内にはめ込みます。
後は、この蓋の下部に平蝶番を2箇所取り付けて、それからローラキャッチとステーを付けて完成です。
これは、外壁の仕様です。内側は、固定用の丸落しを付けるだで描きました。
簡単に書きましたが、ここまでにたどり着くのが大変で、ああやこうやと考えた結果です。
しかし、不細工な仕上がりです。
ただ、この納めは汎用性がありますので、覚えたおいてください。
以下の図面は、前述したシステムに取り付ける備品のハンガー類です。特記することはありません。
まとめ
実際、今でも存在する店は、デザイナー後からだけでは納まりきれなかったと判断します。
しかし、私を信頼してくれたのも事実です。
パッとしない店ですが、シンプルでブラックフォーマルとしては珍しい店舗だと思います。
作図ポイントは多くありますので、そのひとつひとつ覚えておけば、今後貴方にとって、役立つこと多しと願って、今回の事例は終了です。
粗末な伝え方にはご容赦を!
また、長々とおつきあいありがとうございます。
尚、関連記事として以下サイトをお薦めします。今回の作図事例が反映された店舗作図面集がご覧になれます。
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