■サイズ | ■仕様 |
W×D540×H2100 図面参照 | 本体:木工化粧板仕上げ(木目) ストック内部:木工化粧板仕上げ(黒 |
■備考 | |
2020.01.20更新 |
時代背景
カラフルな色の雑貨や温かみのあるアンティーク調家具を取り揃えたインテリア雑貨が流行した時代で、各メーカーは、こぞって多店鋪展開で私も忙しさから抜け出せない時期でした。
そんなとき、先輩からに依頼で受けた生活雑貨点の実施設計での一部が、今回の事例です。ただ、躯体に曲線部分があり、現調寸法と整合が取れず調整だけでも多くの時間を費やした物件でもありました。
作図説明
今回ご紹介する作図事例は、ホームファニシングの店舗で、そのほとんどが壁面構成となっていて、その他は什器とステージでレイアウトが組まれる計画でした。
分かりやすく言うと、大きく家具エリアと雑貨エリアに区分けされ計画で、その内の雑貨エリアでの壁面造作詳細図です。
什器ワイドの内寸モジュールを1000mmと決め、棚板やその他備品の汎用性を考えました。ただ、1000mmピッチで構成すると壁面に間延びが生じます。そこで随所に方立を設置して、それに間接照明を取り付けました。(以下平面図参照)
店舗内の壁面は全てこの構成で処理しました。あくまでも商品が第一で有ることと見栄えも大切なので什器は出来るだけたシンプルさを演出しました。また、マテリアルも女性目線を意識したナチュラルな素材を使用しました。
そんなシンプルな什器に間接照明が入るだけで、かなりの訴求感が出ると考えたのです。まあ、壁面と言うこともあってアイキャッチャー感も否めません。
もっと理解して頂くために、断面図も載せておきます。以下を参照してください。照明器具の位置が確認できます。
背面上部の造作壁に設けた排煙開口、そして可動式ストックボックスと可動棚の取り合いがポイントとなります。
まず排煙開口についてですが、壁の裏側にストックルームがあるために設けました。
開口サイズは天井から100mmの高さを方立て間(2400mm)まで開口しています。
この100mm×2400mmの開口サイズは各スパン共通とし、ストックルームの排煙に必要な面積を十分満たしています。
次に可動式ストックボックスと可動棚についてです。スリットの割り付け位置との関係で棚のブラケットが、ストックボックスの両端から100mm内側へ移動した所に取り付けてあります。(平面図参照)
この結果、ストックボックスの背面とブラケットが干渉する為、ストックボックスの背板に120mm×50mmの切り欠き加工を施しました。立面図にて分かりやすく一部を断面表現しているので参照してください。
最後に、この作図事例では方立を2種類用意しています。しかし、必ずしも形状を変える必要はありません。
その理由としては、基本的に各壁面には造作の袖壁が両端にあるからです。単に間接照明による演出が主たる目的であるならば、基本的にb詳細図の形状で十分な効果を発揮してくれます。
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