サイトアイコン 図面屋.com 店舗設計詳細図「虎の巻」

スチール角パイプフレームで組まれた自立タイプの壁面什器

商品もしっかり視認できるスッキリ什器

このようなスチールフレームを使った什器は、シャープでスッキリ感があり商品をより際立たせる効果がります。おまけに、コスパで現場での組み立てもスムース。

まさに、改修時間に制限がる百貨店では、とても重宝される什器でもあります。最近こそ見なくなった気がする今回の事例。

実は、この図面をじっくり見ていると、安っぽくないのが理科できました。ただ、照明がないのは残念ですが、使っている素材は、お金のかかる固定什器に引けを取らない気がします。

最近で見たといえば、催し物会場ですかね。(百貨店のバーゲン会場)イメージ写真は、ニュアンスこそ違いがありますが、四角型フレーム使用に近いところを感じます。(写真引用元:PEIPEIモール

物件名:某百貨店梅田本店 2012.01
■サイズ■仕様
W1722×D510×H2250
図面参照
フレーム:SUS 25×25 ミガキ#600
幕板:木工下地ウレタン塗装(白 3分〜5分ツヤ)
ステージ:木工染色
■備考
難易度:初級編/★★★☆☆

作図解説

百貨店のアパレルショップで見かける事の多いスチールフレームタイプの壁面什器が今回の作図事例となります。ステンレスフレームにアクセントとなる木目の染色ステージを取り付けています。

この組み合わせは一見して、取り柄がないようにも思われがちですが、上質でありと上品さも漂います。私の好きなパターンです、

シンプルなだけに意匠的にアレンジ性も高く、上部のサインパネルに透過性のあるタペアクリを使ったり、内照式の背パネルを取り付けたりでいろいろと変化できます。

フレーム什器の基本形としてしっかり理解しておけば、自分自身の基本形となり得るフォルムなので、いざという時にはかなりの対応が期待されます。

左右と中央のフレームには、50mm×25mmの規格鋼材をロの字の形状にしています。これらを連結する横桟には25mm×25mmの角パイプで溶接にてジョイントです。

上部の幕板は横桟に受け金物として溶接したフラットバーに内側からビスにて取り付けてあります。
下部のステージは、角パイプ組みのベースに上から被せるようにしています。

作図ポイント

ズバリ、以下の部分詳細をマスターすることです。この下部ステージとスチールフレームとの固定方法がポイントとなる納なのです。もちろん上部の納めも大切です。

以下説明に進みましょう。

ステージと接しているスチールフレームの上からビスで固定すれば良いと考える方もおられます。実際、人が描いた図面を見ましてもそうしている人は少なくない!

しかし、背の高い什器では重心が上にあるので、この固定方法では最悪の場合ステージとフレームが分離してしまいます。

最も強固で確実な固定方法は、断面図でも表現しているようにボルトとプレートを使う方法です。フレームの底面にボルトを溶接しておき、ステージを貫通させて、底面のプレートを挟んでナット固定します。

この方法の利点は、点ではなく面で締め付けるので、木工と金物を頑丈に固定するのに一番適しているんです。

まとめ

今回の事例は、かなり昔のものですが現状どこの売り場でも使用しいる什器です。安っぽく見える什器ですがまだまだ現役です。

扱いやすいし、現場組立も十分できインスタントな売り場を作るにはもってこいの壁面什器です。最近は造作什器でもこのパターンが多いようです。

まぁ、私はコスパ什器だともいます。

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