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《吊り式サイン》汎用性のあるコーナーサインの作図事例

物件名:銀座三越_2010.04
■サイズ■仕様

W1150×D100×H110
図面参照
基本フレーム:25×25 角パイプ/ロートアイアン仕上
サインボックス:鋼板曲げ加工/ロートアイアン仕上
サインプレート/マグネットシート貼り
(t1.6mm鋼板ロゴ切り抜き/乳半アクリル当て)
■備考

作図解説

百貨店や商業施設では、フロアでのそれぞれのコーナーがあります。そのコーナーをいち早く見つけるため必要なのが、コーナーサインです。

今回は、天吊り仕様です。シンプルなフォルムなので、汎用性があり、マテリアルの変化で、どのような、商業環境にも対応出来ます。よく理解しておいてください。

まず、25mm×25mm角パイプを基本フレームとして、その内側のスペースにサインボックスを取り付けます。(トップ画像参照)

このサインボックスのサイン盤面に、コーナーロゴサイン文字だけが、内部の照明により、浮き出てくる仕掛けなっています。

固定方法は、両端にあらかじめ付けておいた、19φのスチール丸パイプを基本フレームに取り付けます。

この丸パイプには、サインボックスを取付ける以外に、内部に取り付けた照明器具からの配線用パイプとしての役割もあります。

どちらかと言えば、大きなショップ内の各コーナーサインとして利用するのに適しているでしょう。

断面図を理解する

では、断面図をご覧頂きながら各部の納まりをご説明していきましょう。

断面詳細図

サイン盤面のスチールプレートは、スチール1.6mm厚で、ロゴサインの文字部分だけをレーザーにて切り抜いています。その切り抜いた文字よりもひとまわり大きなサイズの乳半アクリを裏面に接着して固定しています。

レーザー抜き加工には少々コストが掛かりますが、スチール製の盤面サインではこの方法が一般的な仕様だと考えます。

この盤面をサインボックスに取り付けるために、ボックスにも受け金物としてフラットバーを事前に溶接しておき、ここにマグネットシートを貼っておき、スチール製盤面が磁石で固定されるという納めです。

メンテナンスについても、サイン盤面が取り外しが可能となり、内部照明の取り替えも容易に出来るところがメリットです。

また、サインボックスを支える丸パイプのラインを点線で表現していますが、上部のみ配線用の開口を設けてあります。ここからフレームへと照明器具の配線が通ることになります。

最後に、忘れてはならないのが、熱抜き処理です。平面図でも表していますように、3箇所に熱抜き用の孔をあけてあります。

単に開口だけでも問題ないのですが、光漏れを軽減させるために、キャップを取り付ける場合もありますね。
参考までにキャップの資料を添付しておきます。

まとめ

ここで、ちょっとした注意点をお伝えします。それは、サインの盤面を取り外し式にした場合には、光漏れする可能性がります。

対処策としては、マグネットシートは、必ず受け金物のフラットバー全面に貼れば光の漏れは無くなります。

尚、今回の納めについては、非常によく使う方法なので、普段から施設などを回る際(リサーチ)には、よく観察することをお勧めします。余田和でした。

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