■サイズ | ■仕様 |
W1232×D475×H2800 ワイドはワンスパン | 支柱:32φスリット丸パイプニッケルサテン/システムははダボ仕様 可動棚:木工下地指定染色仕上げ+t=8クリアガラス |
■備考 | |
2020.07.10 |
作図内容
まず、この作図事例はボリュームがあるので、A3用紙3枚でまとめました。以下参照願います。
主に断面詳細図と必要箇所の部分詳細図を描いています。内容をしっかり把握して下さい。以下の作図は、システムパーツ一覧表です。基本図では必要無いかもしれませんが、入札図という指定がありましたので、描きました。
さて、本題に入りますが、この作図事例は連立するパイプフレームを使ったシステム壁面の実施図の事例です。このようなパイプ組みのシステム壁面は、物販店では、以前からよく使われている陳列方法でもあります。
コスパでもあるので、ほとんどの店舗ではこれに類する壁面システムが多く見られ、ロフトや、ユニクロなどの壁面はほとんどが、今回の事例と同仕様と思われます。
今回の事例は、パイプフレームの他には、妻板パネルを取付け、差別化を図ってます。ただ、このパイプフレームを使用場合に気を配ることと言えば、安定性です。
それでは、天井ぎわに取り付けられた幕板からはじめましょう。
先端に幕板を取り付けるためのプレートを溶接した直径31.8mmの持ち出し用丸パイプが、軽量鉄骨壁に固定したインローパイプ(直径28.6mm)に差し込まれています。(以下b部詳細図を参照下さい)
本来は、荷重と重力を考慮して上下方向から持ち出しパイプとインローパイプを固定しますが、天井ぎわに設置しているので、インロー式での固定は左右からのビス止めとなっています。
次に本体のパイプフレームについて進めましょう。
事例では、壁面2箇所、床2箇所への固定を考えました。上記作図の2枚めにその詳細が描かれています。固定方法は、いつも使用するインロー式固定です。
まず、壁面に固定している2本の持ち出しパイプで縦フレームを固定します。
直径19mmの持ち出しパイプと直径15.8mmのインローパイプによって固定できています。(d,e部詳細図を参照下さい)
最後にフレームの脚部と床を固定します。これは事前に床に固定用のインローパイプを固定し、フレームを上からはめ込んでビス止めとします。
本来は強度があるアンカーボルトがよかったのですが、床面へのアンカーボルト打設を規制している施設がほとんどなどで、最初から諦めてカール+ビス固定で処理しました。
まとめ
ザックリ説明してきましたが、ご理解いただけましたか?紙面で説明するのもけっこう大変です。本来は口頭で説明したいところですが、これも難しいと考えます。出来る限りこのような作図事例を投稿していきますので、どうぞ数を見てご理解してください。
今回のような壁面什器は、商業施設に行けば多く目にします、まず興味を持って見るようにすれば、おのず頭に入ってきます。出来れば、スケッチなどしてみてください。そして、分からないときは気軽にメールください。
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