サイトアイコン 図面屋.com 店舗設計詳細図「虎の巻」

《建具》全面ミラー貼り木製建具の作図事例(両開きタイプ)

ブライダル銀座9F _2013.03
■サイズ■仕様

W1620×D54×H2185
図面参照
枠:t=3.2mmスチール平板焼き付け仕上げ(白)
建具:木工化粧板仕上げ
■備考
2020.11.09

背景

高級な物販店や飲食店が立ち並ぶエリアのビルに式場やレストランなどを併設した総合ブライダルショップの設計に参加した物件です。鰻の寝床のようなビルでいたので、内部を広く見せようと壁面にミラーを多用した店舗環境でした。

多層階に渡る物件でしたので、私の担当は、2フロアの実施設計を手掛けることとなりました。クライアントが何かと煩い人だったので後味が悪い物件のひとつでした。

作図解説

作図は、いつものよう2枚構成となりました。以下の作図が2枚目となります。何せ、各部分が多い。

前述したように、とにかく壁面という壁面は全てミラー貼りが基本でした。

さて、作図事例につきましては、駆体壁と内装壁との間に、出来たデッドな空間をストックスペースとして有効活用するために取り付けたミラー貼りの建具図です。(上の2枚目の作図参照)

1枚目の作図を見れば分かるように、柱型を除いた壁面を全てミラー貼りにしていたので、意匠的には、当然のごとく枠を見せないフレームレスな建具となってきます。

取っ手にもクライアントのこだわりを反映して、スチール製の丸棒をとフラットバーを溶接した別注品を使用して、極力目立たせないようにしました。

ただ、蝶番だけは安全性を重視して、重量用のPヒンジにしました。以下参照してください。

両開きの建具の場合、それぞれの戸先に、相ジャクリ加工をするか、戸当たり用のプレートを取り付けるかのどちららが主流ですが、ミラー貼り建具となると重量も有るので開閉時の衝撃が大きいです。

その解決策として、衝撃にも耐えれるように50mm×50mmの角材を戸当たりとしましたが、ここで注意点として、床面の戸当たりについて両開きの状態にしたときに、片側の建具が柱型の角に当たってしまうので床面に戸当たりを取り付けています。

リンク先:戸当たり参考画像ニカヤ


本来ならば、戸先の部分が当たるように設置すべきですが、共用通路の壁面に取り付けた建具なので、根本付近にしています。ただ建具の根元に取り付けても足が引っかかる恐れがあるので、手間はかかりますが床に収納できるタイプも考えられます。

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