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《天井造作》キャットウォーク風の天吊りルーバーの作図事例

■サイズ■仕様
W3600×D3600×H640
図面参照
フレーム:スチールLアングル焼き付け仕上げ
ネット:スチールネット焼き付け仕上げ(φ3,50ピッチ)
吊りパイプ:φ19スチール丸パイプ焼き付け仕上げ 
■備考
 難易度:中級編/★★☆☆☆

作図解説

この作図事例は、キャットウォークを模した天吊りルーバーの詳細図です。あえてキャットウォークなんて言葉を使いましたが、それに見合うかどうかは疑問ですね。

よく使われるところと言えば、食品売場で、特に農産物(野菜、果物)コーナーでは、よく見られます。

天井の高いスーパーの食品売場ですので、この天吊りルーバーは、コーナーの視認性と売場での押さえの意味もあります。そして、そこから効果的な照明で商品群を照らすのです。

どちらのスーパー農産品売場では、よく見受けられます。結構な需要があって、フォルムは違えど、多くの設計者がよく使う手でもあります。

ですから、汎用性があるわけですから、それこそ農産品売場だけでなく、創意工夫すれば、全ての売場とはいいませんが、他の売場でも十分対応できる天吊りルーバーだと思います。

本来、キャットウォークとは、大きな体育館や劇場の舞台などで、高所に設置した照明や緞帳などの調整や点検等のために設けられました。

造りは、天井からの吊り式のパイプとメッシュパネルで製作された通路板のことなのです。
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さて、造りについて少しお話して終わらせていただきます。トップページの断面詳細図の画像が、少し見にくいので拡大図を用意しておきました。

作図ポイント

この場合に注目してもらいたいのは、吊りパイプです。

一部の吊りパイプに配線ダクトの電源を取るために19mmスチール角パイプを使用しています。

天井接点部では吊りボルトの溶接位置を少しずらせています。
これについては天井からの電源確保の為の細工です。

尚、ルーバーの造りとしては、あくまでもキャットウォークを模しているので、パイプ組ではなくLアングルとフラットバー(FB)を溶接した構造にしています。

本来のものは、かなりの重量があり、不安も感じましたので軽量化を図るために上記のような造りとしました。

今回は、たまたま食品売場での設置でしたが、例えばスポーツショップの天井にアクセントとしてこのようなキャットウォーク風の吊り天井を取り付けても面白みがあると考えます。

爺も頑張ってますよ!
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