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《壁面造作》飲食業態などで必要不可欠な機能とディスプレー

壁面に設置した下げ台とディスプレースペース

今回は、ちょっと趣を変えました。というのも、作図事例が2カ所あって、そのひとつひとつの説明をしてもよかったのでっすが、やはり壁面続きでの関係から、図面を1枚のまとめて処理したわけです。

特にこれっていう大がかりな装置でも無かったので、くっつけて説明した方がよいという判断もありました。
内容は、飲食店で必要不可欠な『下げ台』と有ったらうれしい『ディスプレースペース』です。

小スペースを旨く生かした、このディスプレーは、汎用性があって使い方のよっては、かなりの訴求効果も感じられます。ですから、このチャンスに是非、自分のモノとしてください。そして、活用するようにしてください。

それでは、以下の作図事例から説明していきます!

■サイズ■仕様
W3055×D435×H700(スペースサイズ)
細部については図面参照のこと!
デシャップ開口枠:25×25 SUS HL角パイプ溶接組
ダボ式可動棚:木工化粧板仕上げ
※下げ台仕上げ
ニッチフレーム:t=6×125スチールFB溶接組+焼き付け仕上げ
ニッチ壁面:LGS+PB下地黒板塗装仕上げ
※ディスプレー仕上げ
■備考
難易度:中級者/★★★☆☆

作図解説

まず、トップ画像の平面図と立面図を読み取って、このスペースの全体を把握してください。見ての通り左に下げ台が有りその右側に、ワインと思われるボトルをディスプレーしています。

別にボトルディスプレーで無くても良いのですが、このショップがカフェテリアというこでこうしているだけで、その他の業態だったら、業態に相応しいディスプレーでも良いでしょう。

ただ、こういったアイデアを設けることの重要性を伝えたかっただけです。気が利いてますし、空間に楽しさが表現されます。

下げ台については、トップ画像に平面詳細が有りますので、そちらで確認してください。特に説明することは無いと感じますので、その納まりだけを理解してください。

注意点ではありませんが、ここで棚を可動する意味があったのかが、疑問に残ります。仕上げもSUS HL仕上げで、一般的ですね。

次に、ディスプレースペースについて話を進めます。まず、以下の平面詳細図をご覧ください。こちらに付いても、これといった特徴は有りませんが、最低限の納めを覚えておいて欲しいと思ってます。

四方を、t=6mm×125mmのスチールフラットバー(FB)で押さえ、その中を黒板塗装仕上げしています。この仕上げにつては、よく見られます。特に、カフェテリアなどでは。

後は、ボトルディスプレーの方法ですが、こちらについても木工のサイコロをランダムに取付け倒れ止めに、φ6mmのスチールロッド曲げ加工+焼き付け仕上げを取り付けて完成です。

図面には、φ6スチール丸パイプ曲げ加工焼き付け仕上げ。となってますが間違いです。ベースに溶接止めは正解です。

作図ポイント 不可欠な断面詳細図は必須!

今回の作図ポイントは、すでに記述しましたので、特には無いのですが、今回の事例には、必ず断面図を描くことをお願したいんです。

というのも、他の図面もそうですが、この断面図が無ければ仕事が前に進まなからです。以下の断面詳細図は、かなり詳しく描かれています。

平面詳細図には表現出来ない部分も、断面詳細図では明確に表現できるからです。前述した内容を再度、読み返しつつ、平行して以下の2つの断面詳細図を読み込むことを強くお薦めします。

上から、レンガタイル、サイン取付け、そして下げ台と、その納めが明確に表現されています。明確で理解しやすい図面と感じます。下げ台以下もとても明確です。こういう図面を目指して下さい。

以下の断面詳細図は、ディスプレースペースの表現です。ここでは、ディスプレー方法が読み取れます。ボトルを乗せる木工のサイコロの納め、倒れ止めのスチール金物も分かりやすく、見やすいです。

どちらの、断面詳細図についても、図面屋としては必ず描かなきゃならない図面です。カタチは変われど、不可欠な図面です。この辺りをしっかり理解するようにしてください。

まとめと雑感

飲食物件に関わると結構な時間がかかります。本音は物販がいいですね。というのも手離れが良いんです。とても『楽』なんです。

なんといっても、今回の事例のようなややこしい断面図がないのと、厨房器機設置における調整事もなし。ですから、物販には無いややこしさの煩わしい時間を取られる事はありません。

ただ、これから図面屋を目指す人にとっては、一度飲食物件には、絡んで欲しいと考えます。なぜならば、こいつを経験しなきゃ、前に進めないことを私が経験してきたからです。

なんか変な話してますね! 今日はこれで終わります。みなさん、素晴らしい図面屋になってくださいね。これからは、大阪万国博覧会、IRと、大阪は忙しくなります。そんな素晴らしい催し物に参加できたらって考えません?

お願い致します!
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