■サイズ | ■仕様 |
W4200×D300×H790 図面参照 | ボーダー:化粧板仕上げ 吊りパイプ:φ13スチール丸パイプ焼き付け仕上げ(白) ¥マークサイン:450×450 t=20カルプ横木目シート貼り |
■備考 | |
中級者/★★★☆ |
作図解説
今回の作図事例は、円弧型ボーダーサインの姿図と断面詳細図ですが、スーパーのレジエリアの上部に天井からつり下げたボーダーです。
よく目にするサインであり、このスタイルは汎用性があるので、是非覚えておくようにしてください。尚、メインの¥マーク入りのカルプサインは、アクリル板で接着とビス固定してます。
ボーダー底面には、地明かり用として蛍光灯タイプの照明器具を2台取り付けています。 平図面を見る限り、ボーダー上面も化粧板を貼っているようにみえますが、仕上げる必要はありません。
実際にボーダー上面は、下地組みだけで十分であり、天井から吊るにはかえって都合がいいんです。
それは、ボルトを固定するしたり、配線処理を行うには、オープンである方が作業しやすいことと、上から見られることもないので、仕上げても無意味だからです。 しかし、エスカレーターの付近になると別です。
レッスンポイントとして
さて、ボルト止めについては、上の作図のようにブリッジ状にした横桟の下にスチールプレートを挟んでナットで固定するようになっています。(赤マーキング)
そして、以下の断面図にも赤い斜線部分で表現している部分が横桟となります。実は、このプレートの有無で安定性が大きくかわることが、大切なポイントです。
それは、ナットだけで受けた時の小さい面よりも、プレートを挟んで大きな面で固定の方が、掛かる重量を分散させることができるので安定度が増ということです。
ちょっとしたことですが、作図上では、大切なポイントとなりますね。
この納めについては、ボーダー以外にも、あらゆる吊りでの造作物全般には、とても有効となりますので、覚えておいてください。
ただ、忘れやすい部位ですので、ここは徹底的に把握することです。
最後に、ボーダー底面に取り付けた照明器具の資料を添付しておきますので、参照下さい。 平面図で確認しておいてください。
作図上での注意点
これも大切なことですが、照明器具がボーダーに取り付けてある場合、配線を天井に通す必要があります。
そのため、8本の吊りパイプの内1本だけを配線用にすることを忘れないようにしてください。
基本吊りパイプはφ13mmですが、配線用はφ19mmとし、ボルトと配線の両方を通せるように作図するようにしてください。
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