サイトアイコン 図面屋.com 店舗設計詳細図「虎の巻」

狭いスペースを活用したオペーレーション+壁面棚什器の作図事例

ope-jyuki01
bay hill classic レナウン 岡山天満屋店_2000.02
■サイズ■仕様
W1500×D460×H2200
図面参照 
本体:ホワイトアッシュ染色CL仕上げ
可動棚:t=6クリアガラス
■備考
 

作図説明

百貨店などの大きなフロアでの平場には、柱を中心にした中央区画(アイランドエリア)というエリアがあります。壁面らしき面として使えるところが柱と隣接店舗との間仕切り壁程度しかないので、背の高い什器は配置に苦労します。

今回の作図事例もそんな条件下の中で設計をしました。

トップの作図を見ればお分かりと感じますが、かなり狭いスペースで、商品展示とレジスペース(オペレーション)とを兼ねた什器となっています。窮屈さは否めませんが、このテナントのエリアの条件下の中、これも仕方がありません。

百貨店のアイランドエリアでは、限りあるスペースに、店舗として必要最低限の要素を入れないと成り立ちません。

少ないスペースを使って最低限の商品ボリュームを展開するには、こういったケースには、多機能な什器が必要となります。

この事例のように2/3は、商品陳列。1/3は、レジ、その他オペレーションとなる機能を盛り込みます。といっても、このスペースにカウンターと天袋を据え付けるのが精一杯です。

作図的には、それほど難しくありませんので、参考程度で覚えておいてください。それでは、各部分詳細図をご覧になってください。

以下は平面詳細図というか部分詳細図ですね。気になるのは、ガラス棚がスリットブラケットに掛かる寸法がが少ないことです。何か意図があったか不明です。

2枚目は、前述のスリットに斜めブラケットを使用して掛ける商品棚の詳細図です。シャツを飾るスペースのようです。(こぼれ止めが見て取れます)

尚、このような売場は将来的にレイアウト変更が考えられます。ですから、今回は、カウンターと天袋は取り外し可能にしました。FAXスペースなんて言葉がある以上、かなり古い図面に感じられます。

覚えていただきたいのは、百貨店特有の什器であって、よく目にする什器でもあります。

作図上での注意点

カウンターを据え付けた位置にちょうど3Pコンセントがあり、配線のメンテナンスができなくなってしまいます。急きょステージの1部にメンテ用の蓋をつけました。

また、カウンターの底板も高くし、コンセントが取り付けできるように加工しています。ただ、この底板にもメンテ用の蓋か配線用開口を設ける必要があります。(改善案の断面図をつくっています。)

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