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《PART_005》スチール製ローパーティションの支柱と各部納まり

■サイズ■仕様
W3320×D180×H1102
図面参照
支柱:φ100スチール丸パイプ焼き付け仕上げ*インロー式固定
腰パネル:木下地クロス貼uc2 り分け
上部補強金物:15×75スチール角パイプ焼き付け仕上げ
*脚に溶接止め
下部補強金物:20×75スチール角パイプ焼き付け仕上げ
*脚に溶接止め
■備考
業態:フードコート
作図日:2000.07.24
■難易度:上級編/★★★☆☆
《PART_000》は、partition(パーティション)を指します

作図解説

今回ご紹介するのは、フードコートなどで客席をゆるやかに区切るために設計した、スチール+木製のローパーティションの作図事例です。

高さは約1000mm。壁のように視線を完全に遮るものではなく、客席同士にほどよい距離をつくりながら、空間を緩やかに仕切る役割を持たせています。

図面を見ると、支柱にはφ100のスチール丸パイプを使用し、トップには同じφ100の球体キャップを取り付けています。この球体が意匠上のアクセントとなり、比較的シンプルなパーティションに存在感を持たせています。

腰に当たる部分も含め、構成材はすべてスチール+木製です。

トップには、100×30の角パイプ、脚部には90×50の角パイプを使い、その間に曲線材と斜め材を組み合わせています。

正面から見ると装飾的なデザインですが、実際に製作するとなれば、各部材をどこで受け、どこで溶接するのかまで図面で整理しておかなければなりません。

そこで見てほしいのが、断面図と支柱詳細図です。(作図ポイント)

全体の姿図だけでは、支柱と腰部がどの位置で接続されているのか、また床側をどう納めているのかまでは分かりません。

支柱詳細図では、φ100の丸パイプを中心に、腰部との接続位置、球体キャップ、ベルト材、そして床側のベースまでを寸法とともに描いています。

特に床側は、180×180のスチール鋼板をベースとして支柱を受ける納まりです。図面では床面へのアンカー止めとしていますが、ここは現場によって条件が変わります。

商業施設では、既存床へのアンカー施工が認められない場合もあります。

ですから、この部分については図面通りに固定することだけを前提にせず、施設側の施工条件を確認したうえで固定方法を決めることになります。

作図ポイント

まず、以下の断面詳細図を読み取ってください!ちょっと厄介な図面ですが時間をかければ伝えたいことは理解されるでしょう。

今回の図面で最初に押さえておきたいのは、姿図だけで構造を判断しないことです。

トップ図面を正面から見れば、支柱の間に装飾パネル(スチール製+木製)を入れただけの比較的分かりやすい形ですが、断面図を見ると奥行方向の部材構成や支柱との位置関係が見えてきます。

さらに支柱詳細図を見ることで、丸パイプ、接続金物、ベースまでの関係がつながります。

こうした図面は「姿図→断面図→詳細図」の順に追っていくと、製作方法がかなり読み取りやすくなります。

もうひとつ気になるのが、曲線材と斜め材です。

装飾的な部材ほど姿図ではきれいに描けますが、製作側から見れば接点が重要です。

どこで交差させるのか、どこへ溶接するのか、左右の腰部パネルで形が揃うのか。このあたりまで考えて寸法を押さえておくことで、図面と完成品の差を小さくできます。

この辺りは、製作側との打合せが必須です!

そして床固定。

今回のような自立させにくいローパーティションでは重要な部分ですが、アンカーが打てるかどうかは施設条件次第です。

作図段階で固定方法を決めつけるより、施設側との打ち合わせを踏まえて納まりを詰める部分だと考えたほうが得策です。

その他・私見

こういうローパーティションは、フードコートでは結構使いやすいアイテムです。

完全な壁をつくってしまうと空間が分断されますが、高さを抑えれば客席を区切りながら店内全体の広がりも残せます。

今回の図面では、そこへ球体キャップや曲線材を加えているので、間仕切りそのものを店内デザインの一部として見せています。

今この図面を見ても、支柱詳細まで描いているところは悪くないですね。

ただ、床へのアンカー止めについては、今ならもう少し早い段階で施設側へ確認を入れるでしょう。

図面の中だけで納まりが成立していても、現場で施工できなければ意味がありません。このあたりは、昔の図面を見返すと改めて感じるところです。

【まとめ】
今回のローパーティションは、スチール+木製で構成した比較的シンプルな造作ですが、図面を追っていくと支柱、パネル、曲線材、ベースなど、それぞれの取り合いが見えてきます。

特に大切なのは、姿図だけで終わらせず、断面図と支柱詳細図まで描いて各部の関係を整理することです。

そして床固定については、図面上のアンカー止めが必ず施工できるとは限りません。施設条件を確認しながら、現場に合った方法へ調整する余地も残しておく。

こういうところまで描いて、ようやく現場へ渡せる図面になるんですよね。


尚、以下サイトには今回の作図事例を含んだ店舗図面集が見られます!
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